磁力と重力の発見1

物と物が離れているにもかかわらず、力がはたらく磁力と重力。この二つの力をどう解釈し説明するかが物理学の肝だ。という観点で古代から現代にいたる磁力、重力についての見方を詳細に振り返っていきます。

1巻は古代から13世紀まで。古代ギリシャでは、磁力は離れていて力を及ぼすよう見えるが、実は空気を介して力が伝わっているなど、磁力とは何かについての考察が多かったが、ローマ時代になると、原理についての解釈はおいといて、どう使うかに関心が移っていく。その後キリスト教が広まるにつれ、ますます、神の威光を賛美するための解釈に傾いていく。


12世紀になって、イスラム世界に受け継がれていたギリシャ的な思考にヨーロッパが触れることで、磁力への科学的分析がはじまっていく。ここまで乱暴にまとめるとこんな感じです。

磁力と重力の発見〈1〉古代・中世

磁力と重力の発見〈1〉古代・中世