今年の3冊


今年読んだ43冊を振り返ってお勧めの3冊選んでみた。


1 ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実:http://d.hatena.ne.jp/benton/20120824/p1

「連合軍はギリシャへ上陸作戦を仕掛ける。」という偽情報を書いた極秘の手紙を持たせた死体を飛行機事故を装って海に流して、ナチスに回収させ、その内容を信じ込ませるという、ウソのような作戦に生真面目に取り組むイギリス軍と、上層部の意向ばかり気にしてまんまと騙されるナチスとの対比が面白い。サクサク読めます。

ナチを欺いた死体 - 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実

ナチを欺いた死体 - 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実


2 日本の原像をもとめて:http://d.hatena.ne.jp/benton/20120317/p1 

昭和30年代の日本を旅したスイス人の作家の旅行記。淡々とした書きぶりで普通の人が普通に暮らしている昭和の街の風景が目に浮かんできます。ブルースチャトウィンが好きな人は気に入ると思います。絶版になっているので、図書館で借りてください。

日本の原像を求めて

日本の原像を求めて




3 MAKERS(メイカーズ)−21世紀の産業革命が始まる:http://d.hatena.ne.jp/benton/20121027/p1

コンピュータ制御のレーザーカッターや3Dプリンターがどんどん安くなり、いろんなものを簡単に試作にできるようになることで、誰でもメーカーを始められる環境が整ってきた。インターネットとパソコンによって可能となった情報(ビット)の世界のフラット化が、これからは製造業(アトム)の世界でも進むよ、というお話。今年のクリスマスプレゼントは3Dプリンタが欲しい。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる