中国の歴史

講談社学術文庫の「中国の歴史」を読んでいる。全部で12巻まであるうちの第4巻「三国志の世界 後漢 三国時代」の半分まで到達した。
 
中国の事はある程度知ってるつもりでいたけれど、全然わかっていないことに気づきました。夏、殷、周、春秋戦国時代、秦、漢、三国時代・・・・。王朝の流れはなんとなくイメージはある。でも、それぞれの王朝が中国の中のどの辺りを拠点として、対立する勢力がどこにあったのかなど、場所のイメージが全くない。
 
今の中国の地理のことだって、北のほうに北京があって、真ん中の海岸沿いに上海があって、南に香港、内陸部に四川省があるくらいしか土地勘がない。春秋戦国時代の各国の場所、三国時代の魏、呉、蜀の場所、戦いのあった場所、ほとんどわかっていない。
 
国史の中心は、中原とよばれる黄河の中下流域辺りで、長江の南、東北部、四川省辺りは辺境の地。挿絵の地図とグーグルマップ照らし合わせながら読むと、場所の情報が結びついて面白い。
 
中国の歴史は長い。文字資料は紀元前500年くらいんものからある。三国時代は西暦200年代。日本で言えば卑弥呼の頃。中国から見れば、邪馬台国は数ある夷狄の国の一つであることがよくわかる。
 
ちょっと手間だけど、人の名前や場所の名前を丁寧に追っかけて読むと素人でも読み物として楽しめる。この前電子版で半額セールやってたので、9巻まで購入済み。じっくり読もう。