幸せなひとりぼっち
土曜日の夕方、Prime Videoのオススメにあったので見た。
スウエーデンの映画。妻に先立たれて、仕事もクビになった頑固オヤジが絶望して自殺しようとする。首をつろうとすると、車両進入禁止の区域に隣に引っ越してきた家族がトレーラーを乗り入れてきて注意しなければと中断する。駅のホームで電車に飛び込もうとすると、他の誰かが先に線路に転げ落ちて、助ける羽目になる。自殺しようとする直前に、頑固オヤジが父親との思い出、妻との出会いを回想する。
スウェーデンの美しい景色や物静かの人々の生活がいい。古いサーブとボルボがたくさん登場するのもいい。親子が乗ったサーブ92が田舎道を走るシーンがいい。
何の事前情報もなしに見たのが良かった。
怒涛の2週間終わる。
仕事の上で、大変スリリングで痺れる2週間だった。緊張しすぎて朝ごはんも昼ごはんも食べる気がしなかった。家に帰っても仕事のことが頭を離れず、家族ともあまり話すこともなかった。何とか週末までたどり着いてぼけっとしている。
午前中は、妻と二人で出かける。農協の直売所で、キャベツ、きゅうり、トマト、娘が食べたがっていたのでスイカ、梅干し用の梅2キロを買った。その足でユニクロへ行って、今シーズン用のステテコにTシャツを購入。ちょうど昼飯時になり、駅西のベーグル屋さんで、ベーグルサンドのランチ。
家に戻り、早速、梅仕事。妻が梅を水洗いして1つずつ丁寧に水気を拭き取る側から、梅のヘタを竹串でつっついて取る。これを丁寧にやらないとおいしい梅干しはできないそうだ。
これから30分ほど昼寝してからランニングに出かけ、夕方には銭湯に出かけてサウナでぼけっとするつもり。今日は何もしたくない。
社会を変えるには
古代からの数々の社会制度の概要を眺めて、現代の民主制を相対化する。民主制のなかには、関係者全員が参加する直接民主制もあれば、選挙で選ばれた代表者が議論して意思決定する間接民主制もある。古来から、デモは民衆の意思表示の方法の1つであり、間接民主制の欠点を補うものであるという。
500ページを超える分厚い新書ですが、わかりやすい表現で読みやすい。選挙で投票しても何も変わらんと無力感を抱き始めた人に。じゃ、何すればいいのか、のヒントになる本です。
25周年
神社Bar
晴天の土曜日。娘は昼間は部活動、夕方から塾へ行くので夜の9時まで帰ってこない。妻と本読んだり昼寝したりと家でのんびり過ごす。午後3時になり少し体を動かそうと返却しないといけない本もあるので玉川図書館まで歩いて行くことにした。
昌永橋を渡って瓢箪町から安江町を抜けて武蔵ヶ辻へ出ると、百万石祭りの武者行列これから通りかかるところで、たくさんの人が道沿いに連なって待ち構えている。妻が少し立ち止まって見物したそうなそぶりをしていたが、私は全く興味ないので、そそくさと地下道を抜けてエムザ裏の通りを先に進む。
むらはたの今月のパフェは「マンゴー」。相変わらず賑わっている。突き当たりを右に曲がる。鰻屋さんの浜松の並び、以前まで古着屋さんだったお店が改装工事中だったので、今度はどんなお店ができるのかと中の様子をうかがいに近づくと、正面のガラスに白い文字で「神社Bar」と書いてある。あまりに意外な店名にギョッとして一歩下がると、入口のドアが赤い鳥居で囲まれている。鳥居をくぐって店内に入る仕組みのようだ。マスターは神主の装束で、真っ白な瓶子から盃にお神酒を注いでくれるのだろうか。お通しは勝栗で、お会計は賽銭箱にでも入れるのか。など妄想が膨らむ。
玉川図書館で本を返し、お茶でもしようとせせらぎ通りから香林坊へ向かう。いろんなお店を覗きながら歩いたが、混んでいたり休憩中だったりと入れず、結局、大和の地下食品売場の一角にある「金澤ちとせ珈琲」に入る。ここは妻の最近のお気に入り。仕事帰りに立ち寄ることもあるらしい。コーヒーは一杯づつサイフォンで淹れてくれる。パソコン広げて長居するような人はいない。買い物帰りの人たちがちょっと休憩するような落ち着いた雰囲気がいい。
人混みを避けるために尾山神社裏から商工会議所、下堤町、近江町市場を抜け、彦三大通りで帰ってきた。
ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観
アメリカ人宣教師が、アマゾンの奥地の「ピダハン」という少数民族の村で暮らし、彼らの言葉を調査するお話。彼の目的は聖書をピダハン語に翻訳してキリスト教を布教することなのだが、宗教はピダハンたちに必要とされず布教は失敗。しかも宣教師自身がピダハンの暮らしに影響を受けて信仰を放棄する。
ピダハンたちは、そもそも本人が直接体験したこと、または話し手が経験したことしか信用しない。2000年前ににキリストという人が存在してこんなことを言った。と説明したところで、真面目に聞いてもらえない。
その日食べる分の魚はその日に獲ってくる。ジャングルでキャッサバを育てるくらいで食料を蓄えることもないし、立派な住居を建てることもない。簡単な骨組みに丈夫な葉っぱで屋根を葺いた簡単な小屋に住む。嵐で吹き飛ばされれば建て直すだけ。外部から人がやってきて便利なものを持ち込んでも、不要なものは自分たちの暮らしに取り入れない。
明日のことは心配しない。直接経験したことしか気にしないから、いろんな概念をこねくり回して心配事を増やすこともない。食べて寝て楽しく過ごせればそれ以上は求めない。
原始仏典にあった人類の起源の話を思い出す。その日に必要な食料はその日に収穫する生活をしていたときには、いつも好きなだけ食べられていた人々が、毎日収穫に行くのが面倒だと考えて、食料を蓄え始めたことで、必要な食料を確保できなくなった話を思い出した。
- 作者: ダニエル・L・エヴェレット,屋代通子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2012/03/23
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実践 日々のアナキズム 世界に抗う土着の秩序の作り方
家事は大変
この前の月曜日に妻が入院してようやく1週間がたった。娘との二人暮らしの家事がこんなに大変だとは思わなかった。何が大変かというと、料理に洗濯、ゴミ出しに掃除に猫の世話、などなど。次々とやらなきゃいけないことがあって、テレビをみてゆっくりくつろいでなどいられないのだ。
料理は、休みの日に道楽でやるのとは大違い。冷蔵庫にある食材を賞味期限内に使い切るように朝晩のメニューを考えるのが大変。考え出すときりがない。自分の弁当は作ったことがあったが今回初めて娘の弁当を1週間作った。自分が食べるぶんには、ご飯にふりかけと佃煮だけでいいのだが、娘の弁当となると卵焼きと蛸ウインナーを入れて、緑色にブロコリーを茹でてなどと時間をかけてしまう。
ご飯を過不足なく食べきるのも難しい。できれば保温は12時間以内に抑えたいのだがどうしても余ってしまう。そんな時はおじやかチャーハンにして食べるようにした。無理して私が食べきることもあった。
朝起きてすぐに洗濯機を回して干すのは苦にならないのだが、仕事から帰ってきて洗濯物を取り込んで畳むのが辛い。畳むのが面倒なのでそれぞれのカゴを作っておいて、そこに投げ込むだけにしたらどうだろう。
朝起きてから寝るまで、とにかくやることに追われる。料理、洗濯、掃除のように家事としてはっきり認識できることだけでない。猫の世話やらゴミ出し、新聞の整理、宅配の再配達の依頼など、ちょこちょことやらなきゃいけないことが、次々と発生するので、寝るまで気が休まらない。
この1週間は晩御飯を食べて後片付けを完了したら、リビングで寝落ちし続けていた。妻が暇さえあれば昼寝したり、お茶を入れてのんびりしていた気持ちがわかる。意識して自分でのんびりしないと擦り切れてしまうだろう。
明日退院するので、今後は食器の後片付けくらいは率先して手伝おうと思っている。
チキンヌードルスープ
BOOKDAYとやま、ますの寿司
観光気分でぶらぶら
連休も残り2日。妻とは映画行ったり、白峰の温泉に行ったりとちょこちょこと出かけたものの、娘とは一緒にどこにも行っていない。私は、娘を是非一度明治村へ連れていきたいと半年くらい前から機会あるごとに誘っているのだが、彼女はそれほど興味がなく、ユニバーサルスタジオだのディズニーランドだのに行きたいようで話が合わない。
この連休中も何度か、「どこか行きたいところがあったら連れてってあげるよ。」と誘って見たものの色よい返事がない。そもそも、高校生になったら親と一緒に旅行に行ってもつまらないのかもしれない。
今朝は妻の提案で、観光気分でホテルへ朝食を食べに行くことにした。金沢市内でしっかりとした朝食を食べさせてくれるところというと、安江町のキュリオがいいかと思ったが残念ながらお休み。下堤町のザ・スクエアホテル金沢の1階にあるBANKERS STREET CAFEにはゆったりできるソファもあって、なかな居心地がよかったのを思い出し、そこへ行くことにした。
快晴の下ホテルまで3人で歩く。まだ8時半だというのに近江町市場はたくさんの観光客で賑わっている。ホテルに着くと宿泊客でカフェは満席。10分ほど待って席に案内してもらう。3種類のメイン料理から一品を選んで、サラダ、パン、スープ、飲み物はバフェで好きなように取れるシステム。メイン料理として、私は目玉焼きとベーコン、ソーセージ、妻はスクランブルエッグとベーコン、ソーセージ、娘はエッグベネディクトを選ぶ。目玉焼きは卵ふたつなのが嬉しい。サラダは金時草や太きゅうりなど地元野菜を意識して使っている様子。パンは3種類、デザートにプリンもあった。一人2,000円は、普段の朝食としては高いのだろうが、家族揃ってゆっくり朝食を楽しむと思えば満足。
調子に乗って食べ過ぎたので、腹ごなしに歩いて金沢城公園に向かう。いもり堀口から入って公園内をひと回り。障害物をかっこよく駆け巡るパルクールというストリート系スポーツの大会をやっていた。
大手門から公園を出て、橋場町に向かう途中に武家屋敷の寺島蔵人邸があることを思い出し、せっかくなので寄って行こうと提案。二人は仕方なしといった様子で同意。入場料は大人300円、高校生は無料。中に入ると職員の方が説明してくれた。400石扶持の中級武士の屋敷で、240年前の建物。明治4年に半分くらいは取り壊されたものの、昭和63年まで人が生活していたそうだ。その後金沢市が管理している。
庭のドウダンツツジは樹齢300年で人の背丈ほどもある。ちょうど白い花が満開。こけむす庭も飛び石伝いに散策できるようになっていていい雰囲気。縁側に腰掛けたり、畳の上で座ってしばらく庭を眺めていた。ポツポツと観光客が来る程度で静かでいいところでした。娘も縁側のある畳の座敷が気に入ったようで、高校生無料なら学校の帰りに毎日でも立ち寄って、畳の上で勉強しようかと言っていた。
橋場町、主計町から浅野川沿いに小橋まで歩いて11時ごろ帰宅。キラキラした日差しと爽やかに風の中、心地よい散歩だった