数息観

毎朝時間を作って坐禅の真似事をしている。真似事というのは誰かに師事して指導してもらっているわけでもなく、2回ほど坐禅の会に参加して、見よう見まねでやっているから。

 

明け方の3時くらいに目が覚め、仕事のことが気になって布団の中で横になったまま、悶々と考え事をしているくらいなら、パッと起きて顔洗って30分坐った方がいい。ざわついた気持ちが落ち着くのだ。

 

坐ると、まず最初に数息観というのをやる。呼吸をした数を10まで数えるのだ。息を吐いて吸って1、また吐いて吸って2。ただ呼吸を数えるだけなのに、不思議なことにいくつまで数えたか忘れてしまう。なんども同じ数を繰り返し唱えていたり、数を飛ばしてしまったりする。

 

先日、教育テレビの「こころの時代」という番組でお坊さんが坐禅の話をしていて、数息観の説明をしていた。それによると、息を吐きながら「ひと〜」と頭の中で唱え、吐ききったところで少し間をおいて、息を吸いながら「つ」と唱えるらしい。私はずっと、頭の中で「いち」、「に」、「さん」と唱えていた。試しに「ひとつ」、「ふたつ」とやってみたら、息を吸ってから吐くへの切り替えがスムーズにできるようになった上に、数え間違えもなくなった。

 

ちょっとしたことだけど、知ってると知らないのとでは全然違う。