座禅

時々、座禅の真似事をやっている。お寺に行って坐り方をちゃんと教えてもらった訳でないので真似事だ。短い時で20分、調子がいいと40分くらい坐っている。意識を呼吸に持って行ったり、聞こえてくる音に集中するようにして過ごす。油断すると、いつのまにやら仕事でしくじったことを思い返したていたり、今日の昼ごはんをどこに食べに行こうかと考え込んでいる。それに気づいたら、また呼吸と物音に意識を持っていくようにする。それを何度も繰り返す。次から次へと後悔の念、心配事、妄想が湧いてくる。本当に尽きることはない。そうしているうちに、わさわさしていた気持ちが静まっていくような気がする。

 

坐ると何が変わるのか。まず、日頃あまり目に入ってこない風景に気づく。いつも見ているはずなのだけど、気にかけたことがない、通勤途中の空の青さ、街路樹の紅葉に気付く。それから、少し面倒だなと思うようなことに、そんなに抵抗なくすっと取りかかれるようになる。こだわりがなくなって淡々と体が動くような感じだ。また、体の芯のこわばりがほぐれる感じもする。

 

調子がいいので、しばらく続けてみるつもりだ。