茄子のオランダ煮

土曜の午前、妻と金沢市農協がやっている直売所「ほがらか村」に行ってきた。駐車場はほぼ満車で、入口近くに、さつまいもドーナツとレモネードを売るキッチンカーが営業中。5,6人の行列ができている。結構な賑わいだ。
 
お盆前には桃が並んでいたお店の一番目立つところに、今日は梨が並んでいる。家族3人とも梨が好きなので2袋、10個をかごに入れる。
 
茄子が安い。ひと袋に5個入って、100円〜180円くらい。浅漬け用に水なす2袋、オランダ煮用に傷ありと記された一袋100円のを3袋購入。その他は、レタス1個、れんこん、青唐辛子、トマト6個、豆腐2丁、お昼ご飯用に私は赤飯、妻は明太子ご飯、串カツを買い道草もせず帰宅。
 
お昼ごはん前に茄子をやっつけておこうと、まずは水なす10個を縦に四つ割にして浅漬けの素と水でタッパーに漬けて冷蔵庫へ。
 
オランダ煮は、母に教えてもらった方法でつくる。茄子はヘタの部分を切り落としてから、早く柔らかくなるように包丁で5ミリ間隔くらいに切れ目をいれる。切れ目を入れた茄子を、塩を入れて沸かしたお湯で15分程ゆでる。ゆだった茄子を味醂、砂糖、鷹の爪で味を調整しためんつゆで煮る。砂糖で甘めに、唐辛子でパンチを効かせるイメージの味付けにする。茄子が芯まで柔らかくなって箸ではつまめなくなるくらい煮る。煮上がったら粗熱が取れてから冷蔵庫に入れてキンキンに冷やす。
 
煮汁が染み込んで箸でつまむと崩れそうなオランダ煮は、噛まなくても飲み込める。唐辛子が食欲を刺激するのか、いくらでも食べられる。ひとりで5個はいけるだろう。熱々のご飯に汁ごとのっけて食べてもいい。そうめんと一緒に食べてもいい。
 
油で揚げてから煮る方法もあるのだが、あっさりとたくさん食べられるので最近は塩茹での方が好み。田舎では夏になると知り合いから食べきれないくらい茄子をもらうので、母はよく大鉢に山盛りにオランダ煮を作り、子供の頃は半分げんなりしながら食べていたものだ。
 
今は、この唐辛子が効いた甘じょっぱい味がなつかしく、この時期になると無性に食べたくなり、年に一度は自分で作っている。
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