スリランカからの留学生

妻は中学生3年の娘の同級生を5人集めて週1で英語教室をやっている。受験勉強というよりは、英語を使ってコミュニケーションすることの楽しさを伝えたいようで、会話中心に教えている。2年くらい前だったろうか、どこで知り合ったのか金沢の大学に来ている留学生2人をゲストに迎えて生徒たちに会話させていた。スリランカから来た留学生でお姉さんと弟だ。中学生に好評だったのか、月1回英会話教室に来てもらって、2人に晩御飯をご馳走して家まで車で送るのが恒例になっていた。弟さんはそれほどでもないけれど、お姉さんは日本語は難しいと言っていた。普段は学校が終わると、金沢の有名な餃子屋さんで餃子を包むアルバイトをしているとのことだった。餃子が好きなのかと聞くと、仕事でやっているだけで餃子は食べないと言ってた。妻とは留学生も大変だねと話した。


楽しく日本で暮らしているのかと思っていたのだが、半年くらい経った頃、お姉さんが大学をやめてスリランカに帰ることになった。理由を聞くとスリランカに帰国して結婚すると言う。日本語が難しくて勉強についていけなかったことも原因だったようだ。


彼女がスリランカに帰った後も妻はメールで連絡を取っていたようで、去年の10月に彼女から結婚式の招待状が送られてきた。スリランカの結婚式に招待されることなんて、一生のうちでそう何度もあることではないので娘と2人で行ってきたらと進めたのだが、高校受験を控えた娘と一緒に行くわけにもいかない。娘を残して行く訳にもいかない。ということで、招待のお礼と結婚のお祝を送るにとどめた。


先日、その結婚式の写真が、スリランカから送られてきた。驚いた。マハラジャかと思うような豪華な結婚式。妻によれば、両家とも相当なお金持ちで600人を招待した披露宴が3日3晩続いたのだそうだ。


留学中のアルバイトとは言え、そんな大金持ちに餃子包ませたらあかんやろ、と妻と話した。

Amazon prime wardrobe

Amazonでズボンを買った。休日用はジーンズと茶色のクライミングパンツを着回してきたのだが、ジーンズは1日はいていると足が疲れる。クライミングパンツはネットでエイヤッと当てずっぽうでサイズを選んで買ったので、私には少し大き過ぎた。自分にピッタリと合うサイズのクライミングパンツが欲しかったのだ。


Amazonのprime wardrobeなら、8アイテムまでなら、送料無料で取り寄せることができる。家で試着して気に入った商品だけを購入して残りは送られてきた箱にいれて返送すればいいのだ。送り返す送料も無料、気が利いたことに宛先住所が記入済みの送り状も同封されている。


今回はLサイズとMサイズの2種類で、それぞれ通常の長さと、Just Cutと称する短めの丈の2種類ずつ、合計4種類を取り寄せた。金曜日のお昼に注文したら土曜日の午前中に届く。早速試着したところ、私にはLサイズのJust Cutがぴったりだった。決まれば購入と返品の手続きをして、返す商品を箱に詰め直して、同封のラベルを貼ってコンビニに持っていき終了。全部で1時間もかからなかった。


こりゃ便利だわ。休日に買い物に出かけると、どうしても半日は潰れる。出かけても気に入った商品の欲しいサイズがあるかどうかはわからない。店が混んでいる落ち着いて試着もできない。


通販は、再配送の手間などを考えるとエネルギーの無駄遣いではないかとも思ったが、ズボン1本買うのに車で遠くの店まで出かけることを考えると、インフラとして末端までの配送ルートが確立されてしまえば、そのインフラにズボンを1本載せるだけなので、逆にこちらの方がエネルギー効率が良いのではとも思う。少なくとも人口密度が高い都市部にはあてはまるような気がする。家で落ち着いて心ゆくまで試着できるのもいい。


そう思うと、服を買いにわざわざお店に出かける理由って何だろう。本屋さんも同じだけど、自分の好み以外の思いがけない品物と出会いがあったり、お店に出かけること自体に何か楽しいことがないと出かけなくなるだろう。

合格発表

今日は娘の私立高校入試の合格発表だった。娘は今日は4限目で学校が終わるので、家に帰ってきて、郵送で送られてくる合格通知を確認して、家族にLINEで連絡する。と万全の手はずを今朝整えてきたのだが、午後1時を過ぎても連絡がない。心配になってLINEで妻に聞いてみるが、妻のところにも連絡は入っていないという。1時15分を過ぎても、1時30分を過ぎても連絡がない。不合格で一人で泣いているんじゃないかと、いてもたってもいられなくなる。1時45分を過ぎた頃、LINEの通知が入る。桜の花の絵が一文字だけが、娘から送られてきた。すぐに「合格おめでとう」と送る。息子からも、妻からもメッセージが入る。

失われた時を求めて

失われた時を求めて」の第4巻を読んでいる。ようやくお話にすんなりと入っていけるようになった。風景描写にしろ、登場人物の心理描写にしろ、解像度の高さには驚く。これって俺のことを語っている。昔こんな風に感じたことあった、と思い出させるような描写に次々に出会う。スワンが、最初はそれほどオデットのことを好きでもなく、ちょっとお手軽に楽しんでやれくらいに思って付き合っていたのに次第にオデットのペースに引き込まれて、オデットなしでは夜も昼も開けないくらいに好きになって行くところなど。

 

何気ない情景の描写も細かい。海の見え方、空の様子が具体的で細かい。そして、ああ確かにそんなふうに見えることあるわと思わせる。ただし、描写が詳細なだけに文章に集中して噛みしめないと単に字面を追ってるだけになりかねない。

 

わかってもわからなくても、プルーストの描写に身をまかせるような読み方も心地よい。

見ると欲しくなる。

1週間ほど前から、休日に出かける時に、背負えるカバンがあったら便利かなと思い、アマゾンでグレゴリーのバックパックを眺めている。定番の「ディパック」いいな、とかパソコンや書類も入れやすそうな縦長の「オーバーヘッドディ」という商品もいいなとか考えながら観ていた。
 
しばらくすると、ネット上でいろんなサイトを閲覧する度にグレゴリーのカバンの広告が表示されるようになった。広告が表示されること自体については、何年も前からそういう状況なので特に気にもしなかった。しかし、今回初めて気づいたのは、商品の値段が日によって大きく変動していることだ。「オーバーヘッドディ」の定価は15,120円。最初見た日には12,000円だったが、次の日には定価の15,120円に値上がりしていて、変わりにアマゾンのポイントが3,000円分ついていた。今朝見たら特選タイムセールと称して、9,813円になっている。他の商品でも5,000円の価格が次の日には10,000円になっていた。短期間のうちに、こんなにも変動させるのかと驚いた。もしかしたら、私に対してなんとかして買わせようと、いろんな価格を提示して試しているのかなとも思う。私がなんらかの反応を示せば顧客の購買行動のデータとして蓄積されるのだろう。
 
ネット上の広告は煩わしいとは思うけれど、それに操られることはないと思っていた。でも、よく考えて見ると表示される度に目には入って値段も見ている。もともと欲しいと思っていたものなので、数秒とはいえ関心を引かれるし、昨日の値段よりも安くなっていると、思わず広告をクリックして確認しようとする。クリックしてしまうと欲望の無間地獄に引き込まれる。不思議なことに商品情報を調べれば調べるほど、欲望が刺激されて欲しいという気持ちが強くなるのだ。それが毎日続くのだ。
 
羊たちの沈黙』でハンニバル・レクター博士が語ったように
欲望というのは自存するものではなく、「それを満たすものが目の前に出現したとき」に発動するものなのである。
 
そう思うとネット広告は侮れない。

江戸散歩 上下

 三遊亭圓生が、東京に江戸の面影がまだ残っていた頃の様子や、その頃にたくさんあった寄席や芸人さんの思い出話を語る。圓生が編集者に語った内容を文字に起こしたものなので、読んでいるうちに圓生の落語の語り口が頭の中に自然に再生され心地よい。

 
三遊亭圓生は1900年に生まれ1979年に亡くなっている。子供の頃というのは1910年頃のこと。明治維新から40年ほどしか経っていない。関東大震災の前なので江戸の雰囲気がまだ色濃く残っていたんだろう。魚河岸は築地に移転する前、日本橋にあった。丸の内から日比谷あたりは三菱ヶ原と呼ばれるほどに何にもない原っぱだった。その頃の東京の中心は、日本橋人形町あたり。一番の繁華街は、広瀬中佐の銅像が立つ万世橋駅神田須田町あたりで、四谷の寄席に行くといえば交通の便の悪い郊外で嫌がられ、新宿は片田舎、中野あたりは別荘地だったという。
 
YouTube圓生の落語を見ると、口調や所作に鷹揚な独特の雰囲気がある。茶碗を手元に引き寄せてお茶をすすったり、懐から懐紙を取り出して口を拭う仕草など、江戸の余韻の中で育った人は違う。日本橋に魚河岸があった頃を知っている人にとっては、築地市場豊洲に移転して、魚河岸の伝統が云々などと言っているのがちゃんちゃらおかしいだろう。築地だってたった80年前に当時最新の施設として新設されたものだ。
 
この本を片手に、日本橋人形町や浜町、両国、浅草あたりをウロウロしたら面白いだろう。
江戸散歩 (上) (P+D BOOKS)

江戸散歩 (上) (P+D BOOKS)

 

 

江戸散歩 (下) (P+D BOOKS)

江戸散歩 (下) (P+D BOOKS)

 

 

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ラグビーフォーラム

障害者スポーツ指導者協会主催のラグビーフォーラムを見物してきた。ラグビー日本代表のキャプテンを務めたこともある、広瀬俊明さんのお話が面白かった。2015年のラグビーワールドカップに向けて日本代表がどんな練習をしてきたかを話してくれた。驚いたことが二つ。
 
まずは、長時間の練習。朝5時半からの朝練、朝寝、午前10時からの昼練、昼寝、午後4時からの夕方練と、一日中j練習しては睡眠の繰り返しだったそうだ。そんな練習が2015年には年間160日あったのだ。広瀬さんはそんなハードな練習は1億円積まれても2度とやりたくない。と話していた。
 
もう一つは、徹底したデータの収集とデータに基づく管理。ドローンで上空からグランド全体の選手の動きを撮影したり、選手にGPSセンサーをつけて、各人が練習でどのくらいの距離を走ったのか、どの程度加速、減速を繰り返したのかを全てデータとして把握しているそうだ。そのデータと選手が申告する主観的な体調の状況を突き合わせて分析して、選手毎に体を壊さないギリギリの練習の負荷を設定するそうだ。
 
世界と戦うためには、そこまで徹底してやらなければ通用しないのだ。自分の仕事の分野において、どこまで出来ているだろうかと我が身に引き寄せて考える。

私立高校の試験

昨日は娘の私立高校の試験日だった。会場までバスで行くつもりが、しばらく待ってもバスが来ず妻が車で送って行ったらしい。歩いたところで30分程度なので、何かあると全くあてにならないバスで行くよりは最初から歩いて行くことにしたらと、娘には何回か提案してきたのだが、寒いので嫌だとか、靴が濡れると一日中気持ち悪いので、とか言っていた。仕方ないので、10分待ってバスが来なかったらすぐに歩いて行くようにと忠告しておいた。昨日の朝は雪が積もったせいで私の通勤路で車が渋滞していたので、もしかしたらバスも遅れるのではと思っていたら、案の定、妻からで娘を試験会場まで送ったとメールがあった。
 
夕方、家に帰った時に、「だから言わんこっちゃない。」
 
と娘に嫌味たっぷりに言いそうになったが、そこはぐっと飲み込んで、「遅刻しなくてよかったね。ところで試験はどうやった。」と聞いた。
 
娘によれば、英語は問題の量が去年に比べて随分と増えて全部できなかったらしい。彼女は得意の英語の出来が良くなかったので、「多分落ちたわ。」と浮かない表情。
 
鶏肉を醤油味で大根おろしと一緒に煮たものと、ポテトサラダの晩御飯を食べて、私立高校の試験終了を祝って、妻が買ってきてくれたカブトのケーキを食べて、久しぶりに3人でテレビを見てのんびり過ごした。

坐禅

1週間くらい前から坐り始めてから全身の力が抜けるまでの時間が短くなった。坐ると腰骨の上に背骨がすっと立って自然に肩の力が抜けてゆく感じがする。少しずつ体の向きと傾きを調整しながら一番首回りの筋肉が楽になるポイントを探す。全身の骨格の位置が時間とともに変わっていくからなのか、楽になるポイントも気がつくと少しづつずれるので時々調整する。
 
呼吸に意識を向ける。一番楽になるように姿勢を微調整する。音に意識を向ける。皮膚の感覚に意識を向ける。過去の出来事や未来の心配事が浮かんできたら、浮かんできたなと意識を向ける。私の視界の右側で黒猫は下半身だけコタツに入り長く伸びている。この猫は私が坐っていると私の視界に入ってくる場所に陣取る。気になる。
 
こんなことを繰り返していると40分は意外と短い。

五戒

五戒とは仏教において在家信者が守るべき五つの戒めのこと。
 不殺生戒 生き物を殺してはならない
 不偸盗戒 他人のものを盗んではならない
 不邪婬戒 浮気してはならない
 不妄語戒 嘘をついてはならない
 不飲酒戒 酒を飲んではならない
 
最初の4つは、「そりゃそうだ、そんなことしたらあかんやろ。」と思う。ただ、五つ目の不飲酒戒だけは解せない。厳しすぎる。ほぼ毎日お酒を飲んできたので、私は仏教の在家信者にもなれないと思っていた。
 
それが、最近少し変わってきた。それほどお酒を飲まなくなったのだ。きっかけは、体調が悪くなったこと。お酒を飲むと、肝臓に負担がかかるからなのか蕁麻疹が出るようになった。朝起きたときに体全体がだるい。気分がどよーんと沈む。蕁麻疹が出るようになった段階で、これはまずいと思い始め、試しに一晩酒を飲まないで過ごした。すると、翌朝調子がよくなったのだ。気持ちの落ち込み方が軽くなった。こんな調子良くなるならと、もう一日お酒を控えると更に体調が良くなる。もう一日、もう一日と続けて結局一ヶ月飲まずに過ごせた。
 
お酒で気分の落ち込みがひどくなってきたのには困った。朝起きても布団から出たくない。仕事したくない、こんな俺なんて存在しても仕方ない。と落ち込む一方だった。それがお酒を飲むのを一日やめると、のしかかっていた精神的な重荷から解放されるように感じた。当然と思っていた心身の不調はお酒が原因だったことに、お酒を控えてみて初めて気がついたのだ。
 
そう自覚すると、お酒飲みたいと思っても、その気持ちを抑えられるようになった。仏教徒になれるかもしれない。

シナボン

昨日の東京出張のお土産にシナボンjのシナモンロールを買ってきた。東京駅の八重洲北口近くのみやげもの屋さんが並んでいる一角に展示ケース二つぶんくらいの小さなお店があるのだ。シナモンパウダーと砂糖をまぶした薄くいパン生地をくるくると巻き上げて、甘くて白いドロッとした蜜のようなクリームのようなものをたっぷりかけた食べ物だ。
 
アメリカのシアトル発祥のお店で、日本には20年くらい前に吉祥寺に初めてお店を出したはず。東京の小金井に住んでいた頃で、オープンしたばかりの時に、妻がわざわざ行列に並んで買ってきてくれたことを覚えている。これぞアメリカという脳髄にまで響きわたる甘さが気に入って何度も買いに行ったものだ。
 
一年くらい前に東京駅の小さなお店を見つけて、3回は妻と娘へのお土産として買っている。レギュラーサイズとミニサイズがある。レギュラーサイズは一人で食べるには大きすぎるくらいのボリュームだけれど、ミニサイズはパン生地の固い皮の部分が全体に占める比率が高くなるので私はレギュラーサイズが好きだ。
 
これと濃いめコーヒーでいい朝食になる。


弱虫ペダル

息子が家に残していった「弱虫ペダル」を風呂に持ち込んで読んでいる。何故かよくわからないが35巻から45巻まである。風呂に入る度に1冊か2冊読んでいる。1冊で約30分。2冊読むとほぼ1時間湯船に浸かることになる。1時間湯船に浸かると頭皮からも全身から汗が吹き出す。風呂から上がってもしばらくは汗が止まらない。体が温かいうちに布団に潜り込んでそのまま寝ると、ホカホカのまま眠りにつくことができて誠に心地よい。

 
弱虫ペダルは、高校の自転車競技部を舞台にした物語。主人公の小野田坂道が高校2年生で2回目のインターハイのロードレースに出場している。少年漫画に特有の大げさな感情表現や大げさな擬音、これでもかと描き込んだ線、細かい活字が年寄りには煩わしいのだけれど、我慢して読んでいたらやめられなくなってきた。風呂で「弱虫ペダル」を読むのが毎日の楽しみになってきた。
弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

 

橋本治

橋本治さんが亡くなった。学生時代から折に触れ著書を読んできた作家さんだ。どちらかというと、仕事がうまくいかないとか家に居ても面白くないとか、心をこじらせた時に橋本治の本を読んできた。評論なんかは決して読みやすいわけでなく、回りくどくてすんなり頭に入ってこない。順を追って腰を落ち着けて読めば、なるほどと思う。よくわかっていない奴でも理解できるように、丁寧に言葉を尽くして説明するので回りくどく感じたのだろう。どの著作を読んでも新しい、考えてもみなかった視点、論点を提示してくれた。何か悩んでいるときに読みたくなる人だった。

 

 

レアチーズケーキ

昨日の日曜日、暇にまかせてレアチーズケーキを作って見た。ジャムは何度も作ったことあるれど、ホットケーキかフレンチトーストくらいしか作ったことがない。本格的なお菓子は初めてだ。
 
今回参考にしたレシピはこちら
 
まずは材料の買い出し。クリームチーズ200グラム、ヨーグルト400グラム、生クリーム200グラム、砕いて底に敷くためのオレオ、板ゼラチンがスーパーになかったので粉ゼラチン、グラニュー糖。無塩バターはこの前レモンカードを作った時の残りがある。レモンも確か冷蔵庫に残っていた。
 
材料は全て冷蔵庫から出して室温に戻す。クリームチーズをこねて柔らかくしたところにグラニュー糖60グラムを加えて混ぜる。グラニュー糖のザラザラ感がなくなるまで混ぜる。そこに、湯煎して溶かした無塩バター、水でふやかしてから湯煎して溶かした粉ゼラチン、レモン果汁小さじ一杯、生クリームを混ぜる。これを、砕いたオレオを敷き詰めたケーキ型へ流し込む。後は冷蔵庫で冷やし固めて出来上がり。
 
ビスケット砕いたり、レモン絞ったり、湯煎したりと下準備に手間隙かかったけれど、作り始めれば材料を混ぜるだけなので、あっという間にできた。
 
冷蔵庫に半日安置してから食べた。ねっとりしてコクがあってうまい。心持ち酸味が物足りないと感じた。甘さや酸味が穏やかで、後味もスッキリしていい。凝った味や香りをつけていない、素直で穏やかな味。そのままでも十分美味しいが、2回目に食べた時はブルーベリージャムを添えて見た。酸味が足されて、これはこれで良い。
 
家族3人が3切れづつ食べれたので十分満足。ではあるけれど、材料費だけで千円以上かかっているし手間隙考えると、お店で、好きな種類のケーキを3つ買ったほうがいいかなという気もする。妻が言うには、ケーキは手作りしてもお店で買ってもお金はそんなに変わらないとのこと。街のケーキ屋さんがケーキを400円とか500円で売っているのは、今まで高いなと思ったけれど、今回自分で作ってみて、お菓子は材料費が高く、人件費や設備費を考えると、よくあの値段であれだけたくさんの種類を毎日準備できるなと思った。
 
次は、ベイクドチーズケーキかマドレーヌを作ってみたい。パンも焼いてみたい。
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失われた時を求めて3 花咲く乙女たちのかげにⅠ

失われた時を求めて3  花咲く乙女たちのかげにⅠ
2巻はスワンとオデットの恋の顛末のお話、最初はスワンが優位な立場で始まった恋が、付き合いが続いていくうちに立場が逆転し、スワンがオデットに翻弄されるようになる。スワンはこのままでは破滅してしまうという、ギリギリのところまで追い込まれる。しかし、最後にふと気付く。「あ、俺もともとオデットのこと、そんな好きなわけでもなかったわ。」と。


3巻はこの物語の語り手である「私」が、どういう経緯があったのか結婚したスワンとオデットの娘、ジルベルトと恋に落ちるお話。私もジルベルトも年齢は14、5。どうしても自分の恥ずかしい経験を思い出し、それと照らし合わせながら読むことになるので、胸が詰まる。相変わらず描写の解像度が高く、「私」の気持ちに引っ張られてドキドキする。13巻までこの調子で続くのだとすると最後まで読むのはきつい。