高儀町(こうぎまち)

 通勤用の自転車、ブリジストンのアルベルトの後輪のタイヤがすり減ってほぼ丸坊主状態になったので、タイヤ交換のために金沢市民芸術村の裏にある自転車屋に行った。1時間くらいで作業終了するとのことだったので、夕方取りに来ることにしてフラフラと玉川図書館方面に歩き始める。

 

図書館までたどり着いたものの、先週4冊借りたばかりだし今日もアマゾンで買った本が2冊届くことになっているので素通りして、国道157号を香林坊方面へ歩く。銀行や証券会社のビルばかりだったこの通りも今はホテルが軒を連ねるようになった。いくつかのホテルは1階がカフェになっているので、本を読む場所には困らなくなった。今日は東急ステイの一階のカフェに入る。スターバックスドトールは満員だけど空いてていい。1時間ほどアイスコーヒーを飲みながら岩波文庫の「失われた時を求めて」8巻を読む。この小説、2年前から読み始めたのだが全14巻、ようやく8巻までたどり着いた。20世紀初めのフランスの社交界の様子が延々と綴られる。

 

157号に戻り再び香林坊方面に向かって歩く。片町交差点まで行って右折し中央通りを元車の交差点に向かう。元車の交差点を過ぎて市民芸術村方面に少し歩いたあたりで旧町名を標した石碑を発見。「旧高儀町」とある。元々は藩の用地だったので「公儀町」呼ばれていたが、後に公の字を高に置き換えたとのこと。

 

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石碑の近くから旧道に入ると古いお米屋さんの建物を発見。通りのカーブに沿って建物も折れ曲がっているのが面白い。

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中央通りの古い住宅。

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三社あたりの用水の眺め。遠くに見えるビルは金沢駅近くのルートイン。

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最後に自転車屋さんに戻って、自転車を受け取る。タイヤとチューブ、リムフラップ、フロントブレーキのシューを交換してもらって9100円。交換作業は自分でできないわけでもないのだが、ベルトドライブの駆動部分を分解して組み直すとグタグタになるような気がしたので、今回はプロにお任せした。これで、毎日安心して5年間は乗り続けられると思えば安いもんか。