ミックスナッツ

油断していると小腹が空くたびにクッキーやスナック菓子をポリポリつまんでしまうので、最近ミックスナッツを常備している。

 

今回はエムザ地下の食品売場で、アーモンド200g、くるみ250g、カシューナッツ100g、ドライクランベリー100g、レーズン100gを買い、全部ボールに入れて満遍なくかき混ぜてから保存用の瓶に詰めた。総額2200円と安くはないのだが、コンビニで小袋入りを購入するよりは、重量あたりの単価で比較するとかなりお得。妻と二人で食べて2週間くらい持てばいいだろう。

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なめ茸

えのき茸は300グラムくらいの一株100円程度でスーパーで売っている。味噌汁や鍋物、野菜炒めなど冷蔵庫あるとちょこちょこ使えて重宝する。これを二株使ってなめ茸を炊いてみた。えのき茸を2センチくらいの長さに切って鍋に入れる。醤油、酒、みりんを大さじ6杯づつ、砂糖を少し入れて蓋をして蒸し煮にする。しばらくするとえのき茸からの水分も出てグツグツと煮える。最後に大さじ2杯の酢を回し入れて火を止める。以上。

 

これで700ml入りのジップロッックのコンテナに一杯から少し溢れるくらいのなめ茸ができる。これを熱々のご飯にこんもりと乗っけて食べるとうまいうまい。

 

安い、簡単、うまい。時々思い出して作る。

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スハイリ号の孤独な冒険

 1968年に世界で初めてのヨットの単独無寄港世界一周レースである「ゴールデングローブレース」が開催された。イギリスを出発して喜望峰、オーストラリア、ニュージーランド南側を通って、マゼラン海峡通過後は大西洋を北上してイギリスに戻るコース。GPSは存在していない、原始的な自動操縦装置しかない時代ということもあり、参加した9艇のうちゴールしたのは1艇のみという過酷なレース。このレース全体については”VOYAGE FOR MADMEN"が詳細に綴っている。

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この「スハイリ号の孤独な冒険」は、ゴールデングローブレースでただ1艇ゴール(=優勝)した、ノックス ジョンストンがその単独航海の準備段階からゴールまでを記した本。写真、挿絵が豊富なので本文を読みながらヨットの各部分の名前や地図を確認しながら読める。巻末にはヨットに詰め込んだ食料や装備品のリストまで収録されているので、自分が航海するような気分に浸れる。食料は缶詰と乾燥したフルーツ、小麦粉が多い。ライムやレモンジュースの粉末やビタミンを補うサプリメントも携行している。

 

ノックス ジョンストンは、イギリス人の航海士。本当は、このレースのために新艇を建造して参加したかったのだが資金調達できなかったため、止むを得ずインドで建造してイギリスまでの航海に使ったスハイリ号に簡便な自動操縦装置をつけて参加する。

 

海の上は一人でのんびりできるのかと思いきや、結構忙しいようだ。もっとも効率的に走れるように、帆を上げたり下げたり。航海が進むにつれて、ヨットのいろんなところが壊れてくると修理しなければいけない。天候が安定しないとまとまって睡眠を取ることもできない。特に、喜望峰からマゼラン海峡までの南氷洋の航海は荒天との戦い。激しいうねりと風に常に悩まされる。

 

この本は、古本屋さんを物色している時にたまたま見つけ、もしかしたらゴールデングローブレースと関係あるのではと思い手に取ったら当たりだった。過去に自分が読んだ本に関連する本を思いがけず見つけることができた。これだから古本屋さんパトロールはやめられない。 

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緑蔭禅の集い

うちの近所の廣誓寺さんで開催された禅の催し。兵庫県の安泰寺の住職、ネルケ無方さんのお話と坐禅体験の会。ネルケ無方さんの著書「迷える者の禅修行 ドイツ人住職が見た日本仏教」を読んだことがあったので興味津々で参加した。

 

仏教とは何かというテーマのお話。毎日坐る時間は、ゲームを降りる時間。ゲームを降りるというのは、会社や家庭の中での役割、関係から降りる。お金を稼ごうとか、いい評価を得ようとする気持ちから離れる。良いとか悪いとか評価することから離れる。過去を思い出したり、未来の心配から離れて、今ここに集中する。

 

一旦ゲームを降りてから、またゲームに復帰するのが禅宗禅宗たる所以。復帰して他者も救う、他者にも良い影響を及ぼす。自分だけが悟るだけだけでなく他者も救う。その部分は原始仏典にはないところ。

 

ネルケ無方さんはドイツ出身。言葉を選んでゆっくりと話される。参加者の質問をしっかりと受け止めて丁寧に答えてくれる。坐禅体験では坐り方を丁寧に指導していただいた。大変濃い内容でいい催しでした。

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antaiji.org

 

 

 

 

地元がヤバい!と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

 東京の企業で働いていた主人公が、母の頼みで地元の商店街での実家の商売を廃業しようとするところから物語は始まる。廃業の手続きのため週末ごとに実家に帰っているうちに、地元に残って飲食業で成功した同級生に誘われて、実家をリノベーションすることを考え始める。飲食業や英会話教室などのテナントに入居してもらい家賃収入を稼ぐとともに、商店街の活性化にも貢献しようという目論見だ。

 

地域活性化の成功事例を小説仕立てで読ませる内容。小さいながらも自分で稼いで事業として成立させないと継続しないし広がっていかない。補助金で賑わい創出事業をやったり、ハコモノを作ったところで続かないし、補助金を使うことに疲弊しハコモノの維持管理コストの負担に苦しむことになるというお話。

 

地域活性化や商店街振興などに何らかの形で関わったことがある人なら、「その通り。」と膝を打ちたくなる内容。特に、補助金は一旦使い始めると、それなしでは事業を続けていけなくなる、麻薬のようなもの。というお話は身につまされる。行政がやるべきこと、やってはいけないことを考えるきっかけとして読んでおきたい本。

 

著者は、高校生の時から商店街の振興、活性化に関わってきた木下斉さん。今も地域再生事業に自ら投資して関わっている方。

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

 

 

富山県美術館からサントシ

連休の最終日、妻を誘って富山県美術館で開催中の「日本の美 美術Xデザイン ー琳派、浮世絵版画から現代へー」を見てきた。

 

琳派の屏風絵や浮世絵をデザインの一種として捉えた展示。浮世絵版画の実物を間近でじっくりと見ることができた。版画の緻密さ、庶民の関心を引くための奇抜なデザインの手法が面白い。

 

夕立の降りしきる橋の上を人々が走る、広重の「大はしあたけの夕立」は、角度と色の濃さを変えた2種類の線で雨を表現している。北斎の絵はどれも青色が綺麗だ。

 

昭和のポスターコーナーでは1964年の東京オリンピックのポスターも展示してあった。シンプルながら緊張感のある構成がいい。

 

この美術館は常設展もいい。ピカソシャガールなど有名どころは常時見ることができる。椅子のコレクションの展示では、実際に何点かの椅子に座ることができる。今回は、スワンチェア、前回は、イームズのラウンジチェアに座った。毎回どんな椅子に座れるか楽しみだ。

 

管内のレストランとして、オムライスで有名な東京の「たいめいけん」が入っているのだが、今回は満員だったのでパス。駅近くの「サントシ」というインド料理屋でカレーを食べて帰ってきた。

 

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tad-toyama.jp

santoshi.owst.jp

 

 

毎日の積み重ね

ここ数年は、休日の朝に必ず走るようにしている。平日は気分が乗れば週1くらいで走っている。もういい歳なので、自分を追い込むようなハードなトレーニングはやめた。気分良く走れる程度にしている。キロ7分くらいのペースで1時間がちょうどいい。

 

ストレッチは毎日やるようにしている。腿の前側とふくらはぎ、股関節を入念に伸ばす。私は腿の前側の筋肉が特にこわばっているようで、ここがこわばると反り腰、腰痛になるそうだ。股関節の可動域を広げるために1日一回ウンコ座りをしている。肩甲骨まわり、鎖骨から胸にかけてもほぐす。

 

筋トレも無理はしない程度に毎日やっている。プランクを1分程度、スクワットを10回程度やわやわと、仰向けに寝て、足を片方ずつ上げる運動を10回。朝これをやるだけで、体がシャキッとする。不思議なことに仕事に対しても前向きな気持ちになれる。

数学のお勉強

 数学で苦労していた娘を、少しでも手伝おうと中学校の数学を復習して見たら意外に面白い。こんなに面白いのなら現役の時には全く歯が立たなかった高校の数学をやり直してみようかと思い手に取ったのが、岩波書店の「数学読本」。

 

意気込んで買ったものの、この半年ほど放ったらかしにしていたが、夏の暑さも和ぎ秋の気配に誘われて、静かに勉強でもしようかという気分になり、9月に入ってから毎日1〜2ページづつ問題を解いている。第1巻全200ページのうち、ようやく140ページまで進んだ。

 

この本いいです。説明は読者に語りかけるような調子で丁寧でわかりやすい。説明の流れに沿った問題が簡単なものから難しいものへと並んでいるので解きやすい。受験参考書でないので超絶難しい問題はない。文系の数学落ちこぼれの私でも独学で読んでいける。

 

10分でも15分でもスキマの時間に数学の問題に取り組めば、浮世のウンザリする出来事を忘れて集中できる。高校の時はわからなくて、まともに勉強もしなかった数学が、こんなに面白いとは。授業についていかねばとか、良い成績を取らなければというような、プレッシャーがないので、暇つぶしにパズルでも解くような取り組めるのがいい。

 

新装版 数学読本1

新装版 数学読本1

 

 

秋祭りに食べるもの

3連休の真ん中、9月15日に母の顔を見に実家へ行く。秋祭りの柿の葉寿司を作る手伝いに呼ばれたのだ。テーブルに柿の葉を並べて、酢でしめた鯖もしくは鮭を葉っぱに置いていく。臭み消し用に小さく切ったレモンを魚の上にのせて、酢飯を柿の葉全体に広げるように置く。酢飯の上には、干しエビと青く染めた藻、生姜をのせる。これを寿司桶に重ねて重しをして半日くらいで食べごろ。

 

他にも母は、昆布巻き、メギスを素焼きにしてから煮たもの、油揚げと椎茸、蓮根、ぜんまいの煮物を作ってくれた。 

 

みんな揃って宴会したいところだが、娘は毎日合唱部の練習が忙しくて連れてこられない。秋祭りの料理を家に持ち帰って、妻と娘と一緒に食べた。

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3連休のトレーニング

・9月14日(土)

 朝5時に家を出発。金沢駅から御影大橋まで、そこから犀川河川敷を桜橋まで遡上し鱗町、本多町、兼六園下を通って東山を経由して帰宅。約1時間のランニング。

 

・9月15日(日)

 朝5時30分に家を出る。5本指シューズを履いて金沢城公園まで歩く。公園の芝生の上を3周、15分間ゆっくり走ってみる。やはり、芝生の上は足に優しい。それほどダメージ無く走れた。

 

・9月16日(月)

 朝6時に家を出る。東山から裏通りを通って賢坂辻、金沢マラソンのコースを逆走して神社横の坂を登って美大前、石引から金沢城公園に戻って、尾張町、彦三を経由して帰宅。55分。

 

5本指シューズを履くようになって、内側に曲がって縮こまっていた足の小指がまっすぐに伸びて動くようになった。

「解説」する文学

 関川夏央さんが文庫のために書いた「あとがき」を24編集めた本。本編は読んだことなくても、どの「あとがき」も「あとがき」だけでじっくり読ませるのはさすが。作品が書かれた時代背景とその時に作者は何をしていたかについて深く掘り下げる。藤沢周平山田風太郎など、この本を読んで読みたくなった。

 

この本に集録されているあとがきの内、4編は司馬遼太郎の著書。『司馬遼太郎対話選集』の解説:司馬遼太郎と「戦後知識人」群像 は150ページを超える長い長い解説。中学生の頃に憧れた本の中の人たちの群像だ。こっちも読んでみたい。

「解説」する文学

「解説」する文学

 

 

関川夏央さんと言えばこれ。高校の時に読んだ。今でも忘れられない。

新装版ソウルの練習問題 (集英社文庫)

新装版ソウルの練習問題 (集英社文庫)

 

 

 

死に山:世界一不気味な遭難事故<ディアトロフ峠事件>の真相

真冬のウラル山脈北部に登山に出かけた、大学生9人のパーティーが消息を絶つ。捜索隊が見つけたのは、内側から破られたテント。テントの中には綺麗に整頓されたままの装備や靴。9人はテントから遠く離れた場所で発見された。全員が靴も履かず、防寒用の上着も着ていない、ほぼ下着だけの学生もいた。服の一部が焼け焦げた遺体。頭部や足を骨折した遺体。一人の女性の遺体は舌がなくなっていた。

 

9人は経験豊富な学生たち。彼らに何が起こったのか。この1950年代のソ連で起こった遭難事件の真相解明に、アメリカ人のテレビプロデューサーが挑んだお話。

 

遭難した学生たち、捜索隊、著者。この3者の視点を切り替えながら、テレビ番組を見ているかのように物語が進んでいく。

 

最後に著者の考えた遭難に至った経緯が明らかになる。結論は「あ、そうなの。」と思うようなこと。意外とあっけない。この本の面白さは、スターリン亡き後のフルシチョフ政権下での雪解け、自由な空気など、当時のソ連社会の雰囲気にどっぷりと浸れること。また、未だよくわからない現代のロシアに単身乗り込んで当時のことを知っている人たちに何度も会って、少しずつ親しくなって一緒に謎の解明に協力してもらう過程も面白い。

死に山: 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

死に山: 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

 

 

にんにく風味の蒸し豚スペアリブ

妻が職場の飲み会か何かの時に、娘の二人だけの晩御飯のために一度この料理を作ったことがある。娘にはその時のおいしかった印象が余程強かったようで、「今晩何食べる?」と聞いたら、「この前のスペアリブ食べたい。」とリクエストがあった。

 

レシピはこのブログで見つけた。著者の食にかける情熱がものすごい。現地でしか食べられないような中華料理が紹介されていて楽しい。

材料は、スペアリブ、にんにく、生姜、青ネギ、紹興酒、醤油、以上。料理も薬味と紹興酒を全て混ぜて、肉をしばらく漬けておいて片栗粉をまぶして蒸すだけ。調味料の配合は味見しながらお好みで。蒸す時間は30分程度とあるけれど少々長くなったところで問題なし。

 

今回はスペアリブ1.2Kg、2,000円分を3人で食べた。この値段で肉をたらふく食べた満足感を得られるのなら安い。ちょっと行儀悪いけれど、皿のそこに溜まった汁をご飯にかけて食べても旨かった。

 

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5本指シューズ生活 1週目

5本指シューズに早く体を慣らそうと、晩御飯の後や出勤前などに時間を作って散歩している。

 

最初の2日はふくらはぎが張ったり、アキレス腱に違和感を感じたので20分くらいのウォーキングに止めた。3日目以降は疲労感をあまり感じなくなったので少しづつ距離を伸ばしている。今朝は金沢城公園まで往復して1時間歩いた。それに加えて、芝生の上を恐る恐る2分ほど走ってみた。

 

5本指シューズは路面の凹凸や、硬さ柔らかさが足裏でダイレクトに感じられて面白い。また、足指が自由に動く開放感はたまらない。今朝は30分普通のジョギングシューズでランニングしてから、5本指シューズで歩いたのだが、履き替えた直後の足指の開放感が気持ちよかった。靴を履くことで知らず知らずのうちに足指を締め上げていたことに気付かされた。

 

5本指シューズで足指を開放することに馴染んでしまったせいなのか、仕事で履いている革靴の窮屈さに我慢できなくなってきた。今までなんの問題もなかったのに靴擦れまでできてしまった。足が緩んで大きくなったのかもしれない。

 

来週は、ランニングを織り交ぜながら歩く距離を徐々に伸ばしていきたい。

Vibram Five Fingers

もはや、フルマラソンでタイムを追求しようとかウルトラマラソンに挑戦しようとかいう気もないのだが、走ると気分が良いし、楽しいので暇を見つけては走っている。週末に30分から1時間くらい無理のないペースで散歩に出かけるような気分で走っている。

 

タイムは追求しないけれど、気持ちよく走りたいので走り方には興味がある。以前から興味があったベアフットランニングを少し試してみようと思い、5本指のシューズを買った。大阪に帰省したついでにVibram Five Fingersを扱っているお店に行って試し履きして即購入を決めた。KMD SPORTという初心者向けの何にでも使えるタイプのモデル。履いた感触はほぼ裸足。ぶ厚めの靴下、もしくは地下足袋の感じ。

 

昨日、注文した商品が宅急便で届いたので早速履いて散歩に出かけた。お店でも説明されたのだが、いきなり走るのは足に負担がかかりすぎて良くないらしい。10週間以上かけて歩くところから足を慣らせないといけないそうだ。家から武蔵が辻、尾張町、東山をぐるっと30分くらい歩いてみた。靴底が最低限の厚さ、普通のシューズならあるはずの分厚いかかとのクッションがない。そのため自然とつま先から足の前半分で着地することになる。立っている時もかかとを浮かせ気味になる。地面の凸凹の感触もダイレクトに伝わってくるので楽しい。少し走ってみたら、足に伝わる衝撃が激しすぎるので直ぐに止めた。走るのはもっと慣れてからにする。

 

今朝起きて立ち上がると、足全体が普段感じたことがない疲れ方をしている。ふくらはぎ、アキレス腱、股関節周りが疲れている。どんな効果があるのかあるのかわからないけれど、歩くのが楽しくなりそうだ。

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