2015-01-01から1年間の記事一覧

雑巾

時々気が向いた時に、使い古しのタオルとTシャツで雑巾を縫う。Tシャツを長方形に切ったものをタオルの中に挟んで木綿糸で縫う。こうするとなかなか破れない丈夫な雑巾になる。 雑巾なんてスーパーかドラッグストアに行けば、一枚50円もしない値段で売っ…

黒部川でラフティング

お盆休みに富山県の黒部川のラフティングツアーに参加してきた。長男は来年受験なので今年の夏休み中に家族そろって旅行に行きたいと考えていたが、部活やら夏休みのイベントやらで日程が調整できず、日帰りで49歳のおとうさんから小6の娘までみんなが楽…

アダム・スミスとその時代

講談社学術文庫にあったアダム・スミスの「道徳感情論」を読んでみたんだけれど、どうもすんなりと頭に入ってこない。すぐにただ字面を眺めているだけのような状態になるので、まずは、アダム・スミスの伝記を読もうとこの本を手にとった。 スコットランドの…

クリミア戦争 下

1853年~1856年に戦われた、イギリス、フランス、トルコ対ロシアの戦争。主戦場が黒海のクリミア半島だったことから、こう呼ばれている。ナイチンゲールが活躍した戦争、トルストイもロシアの将校として従軍している。 下巻は、セヴァストボリの陥落からロシ…

アマガエル

お盆を来週に控えて墓そうじをした。日中は命の危険を感じるくらいに暑いので、金沢を朝の4時半に出発して、5時前に実家に到着し、そのまま母を連れて墓地に向かう。駐車場には既に車が3台とまっていた。みんな墓そうじに来た人たちだ。まずは、通路の草…

クリミア戦争 上

クリミア戦争は、イギリス、フランス、オスマン帝国対ロシアの戦争で、1853年から1856年にかけてロシアのクリミア半島やドナウ川河口域などを戦場として戦われた。騎士道精神に則り、ある意味牧歌的に戦われた最後の戦争であるとともに、国民国家が総力を挙…

自転車で能登半島一周

高校2年生の長男が、友達2人と一緒に能登半島を自転車で一周してきた。途中、民宿で2泊して真っ黒に日焼けして帰ってきた。「どうがった?」と聞いても、「まぁ、楽しかった。」と言うくらいであまり多くを語らないけれど。ものすごく楽しかったのは彼の顔…

株式会社 東芝 第三者委員会調査報告書(要約版)

東芝の不正会計問題で何が行われたのかのか、きちんと押さえておこうと思い、第三者委員会の報告書を読んでみた。 その中でも個人的に興味があった、第5章「ディスクリート、システムLSIを主とする半導体事業における在庫の評価に係る会計処理」についてまと…

空白の五マイル チベット、世界最大のツアンボー峡谷に挑む

イギリスのジョージ・マロリーがエベレストの頂上の直下で遭難したのが1924年。イギリスのエベレスト遠征については「沈黙の山嶺」でこの前読んだばかり。その同じ1924年にイギリスの探検家キングドン・ウィードが、チベットを流れるツアンボー川の前人未到…

はだかキッチン

今日は夏休みをとった。妻は仕事なので、朝から上半身はだかで、汗だくになりながら食器洗いや洗濯、料理をこなす。 いろんなところから夏野菜を冷蔵庫に入りきらないくらいもらうので、たくさん食べられる料理をつくる。まずは、トマトを10個ほどまとめてサ…

大葉の醤油漬け

母から大量にもらった大葉。薬味としてちまちま使っていても食べきれそうもないので、醤油漬けにした。 酒と醤油とみりんと唐辛子を煮立たせたものに、大葉を漬け込んでできあがり。3日後くらいが食べごろらしい。ご飯を巻いて食べるのがたのしみだ。

ガスパチョ

息子を連れて実家の母の様子をうかがいに行ったら、トマトやらスイカやらジャガイモやらカボチャやら大葉をもらった。書道教室の教え子の親御さんや近所の人からのいただきものだそうだ。トマトは畑で真っ赤に完熟したもので、ひとつかじってみると甘い汁が…

一張羅

夏休みのラジオ体操から帰ってきた娘が、この前買ったばかりの夏用の白いジャケットを着ていた。「なんでそんないい服着て、ラジオ体操に行くの?」と聞くと、今日、友達のお誕生日会があるから着たという。「そんなん、お誕生会に行く前に着替えたらええや…

沈黙の山嶺 第一次世界大戦とマロリーのエヴェレスト 下

1921年〜1924年のイギリスによるエヴェレスト遠征隊の記録。下巻は1922年と1924年の遠征についてだ。 遠征隊の主要メンバーのほとんどが第一次世界大戦に兵士や軍医として参加している。そして、同じ部隊のほとんどが死亡したり、何エーカーにもわたり傷病兵…

サルサソース、トルティーヤチップス、アンカースチーム

庭のミニトマトが収穫できるようになった。妻の実家からも赤いのやら黄色いの、大きいのやら小さいのなどたくさんのトマトが送られてきた。さらには近所のおばちゃんからもトマトをいただいた。冷蔵庫がトマトでいっぱいになってきたので、サルサソースを作…

ウイダーの副王

ブルース・チャトウィンが「パタゴニア」に続いて2冊目に出版した本。内容は、ブラジル出身のドン・フランシスコが西アフリカのダホメ(現在のベナン共和国)に渡り、国王に気に入られて奴隷商人としての特権を得て莫大な富を築き上げ、一族が繁栄し没落する…

沈黙の山嶺(上)第一次世界大戦とマロリーのエヴェレスト

1922年~1924年にかけて3回に渡って行われたイギリスのエヴェレスト遠征隊の記録。1924年の遠征では、マロリーとアーヴィンが頂上まであとわずかの所を歩いているのを目撃されたのを最後に行方不明になった。彼らが登頂に成功したかどうかは不明のままになっ…

パソコンの引っ越し

妻がパソコンを使っていたら青い画面が出てきたと言うので電源ボタンを長押しして再起動したらと適当な答えでやり過ごそうとしたが、何度も何度も青い画面が出て使い物にならなくなった。もう5年も使ったので更新時期と観念して新しく買うことにした。HPの…

新版 論理トレーニング

著者の野矢先生は哲学者で、本のタイトルも哲学教科書シリーズとなっているので、小難しいことが書いてあるのではないかと思うかもしれません。でも、内容は大変実践的で、論理的な文章を書くということを丁寧に解説してくれます。練習問題もたくさんついて…

ポテトサラダ

義父が家庭菜園で穫れたジャガイモをたくさん送ってくれた。肉じゃがでも作ろうかと思ったがよく考えてみればおとといはカレーだったのでダブっているような気がする。ちょっと目先を変えてポテトサラダを作ることにした。 ポテトサラダは、誰がどう作っても…

今日の芸術 時代を想像するのは誰か

岡本太郎さんと言えば、テレビに出てなんだか訳のわからないことを叫んでいた人という印象しかなかったけれど、この本を読んだらそんな印象は吹き飛んだ。ものすごく理路整然としていて一言一言に力があって突き刺さってくる。 芸術とは心の底からわき上がっ…

ロボット(R.U.R)

ロボットという言葉はこの戯曲から生まれて世の中に広まったというのは、どこかで聞いて知っていたが、今回初めてちゃんと読んだ。 私が、全く勘違いをしていたのは、この作品に登場するロボットは「機械」ではなくて、細胞を配合して作った生身の生き物だと…

フラクタリスト マンデルブロ自伝

単純な式から驚く程複雑な図形が生まれるフラクタル幾何学、単語の進出頻度や株式市場の価格変動を調べると出てくるベキ分布。マンデルブロは数学、工学、経済学など分野を超えて活躍した人。この本は彼が自ら書いた自伝。この本の最終稿に手を入れていた2…

通勤用に自転車を買った。

娘が生まれたときに妻の買い物用にとブリヂストン自転車のアルベルトを買って10年以上使って来たが、この前うっかり鍵をかけずに停めておいたら盗まれてしまった。 しばらくは徒歩+バス通勤で過ごしてきたのだけれど、夜遅くなって終バスを逃すと歩きかタ…

大格差 機械の知能は仕事と所得をどう変えるか

機械が知能を持つようになると、いろんな仕事を機械が担うことになり、いろんなものが今よりも安く作られるようになる。当然機械に仕事を奪われるケースも出てくる。 今後希少となるものは、 1 よい土地と天然資源 2 知的財産(どういう商品をつくるべきか…

ひとり歩き

マイク・モラスキーさんは、日本文化研究をしている大学の先生。「呑めば都」という日本の居酒屋について書いた本を出している。ジャズ喫茶についても詳しいらしい。 「ひとり歩き」はアメリカのいろんな街、韓国、台北、上海、沖縄、東京などを著者がひとり…

ユートピアの崩壊 ナウル共和国

ナウル共和国は南太平洋にある周囲19Km程度の小さな島。長年鳥の糞が堆積してできた島。堆積した鳥の糞はリン鉱石として、肥料の原料になる。ナウル共和国は1967年に独立し、その後リン鉱石の輸出で莫大な収入を得る。その収入をオーストラリアなど海外の不…

Kindle

2年くらい前に買ったKindle。買ってすぐは結構使っていたけれど、読みたい本が電子本になっていないことが多くてだんだん使わなくなった。妻や子供からは「最近使ってないね。」と新し物好きをひやかされていた。 為末大の「日本人の足を速くする」とか太田…

素数の音楽

面白い。この本は素数にまつわる歴史、その中でも数学の未解決問題のひとつである「リーマン予想」の証明に挑んだ数学者たちの物語だ。 次の素数がいつ現れるか、どうやったら素数を計算できるかと考えると、まったく規則性がないように見えるけれど、オイラ…

居酒屋を極める

以前、ケーブルテレビの旅チャンネルで「全国居酒屋紀行」という番組があった。その番組で全国各地の居酒屋を巡っていたのが、この本の著者である太田さんだ。素朴で静かな口調でお店の紹介をして、静かにお酒を飲む雰囲気が好きで、「他人が酒飲んでいる様…