柚子ジャム

娘が友達の家でもらってきた柚子が4つ、妻が職場でもらってきた柚子がふたつ 、台所にあったので柚子ジャムを作ってみた。

 

湯涌温泉のあたりでは柚子をたくさん作っていて、この時期になるといろんなところからおすそ分けでもらう。ゆず味噌を作ったりポン酢にして楽しんだ残りが6つ台所でしなびかけていたのでジャムを作った。5年くらい前に、ジャム作りに凝っていたことがあって、イチゴはもちろん、ブルーベリーやら八朔、柿、牛乳などをジャムにして喜んでいたが、最近はパンを食べることが少なくなったこともあり作っていなかった。

 

娘は柚子茶が好きで自分でお湯を沸かして飲んでいるので、ジャムで食べきれなかったら、その足しにでもなればいい。

 

まずは、柚子を6つ、ふたつに切って果汁を絞る、種はざるで受けてよけておく。皮は4つ分だけ薄くスライスして果汁に入れる。そこに砂糖を大さじに10杯くらい放り込んで混ぜる。取り分けておいた種はお茶を煮出す時に使っている不織布の袋に入れて果汁の中に投入する。種からペクチンが出てジャムがうまく固まるのだ。

 

鍋に入れて強火にかける。沸騰し始めたら焦げ付かないように木べらで鍋底をこするようにひたすら混ぜる。強火で煮詰め続け、果汁に透明感が出て、鍋底に木べらの軌跡が残るようになったら出来上がり。煮沸消毒した瓶に入れて保存する。

 

柚子の皮の苦味効いたジャムができた。苦味が気になるようなら皮はスライスした後で、一度水にさらすか茹でこぼせばいい。朝起きた時に飲んでいる白湯に溶かして飲もう。

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美術の物語

 古代エジプトから現代までの美術の歴史を丁寧に語る。建築、絵画、彫刻が網羅されている。しかも、本文に登場する作品の図版が全て掲載されているので、本文と図版を行ったり来たりしながら何度も確認できるので大変わかりやすい。

 

ふとした弾みで購入したもののあまりの分厚さにひるんで、3年間積ん読していたが、読み始めると面白くてぐいぐい引き込まれた。

 

絵というのは見たものをそのまま写しとろうとしてきたのかと思っていたが、実は見たと思っているもの、知っていることを描いているという話が目から鱗だった。。古代エジプトでは足は必ず横から見た一目でで足とわかる形で描かれる。手は指が5本あることがわかるように描く。子供がまずは正面からみた大きな顔を描くようなもの。自分が顔について知っていることを描くのだ。

 

ものの形に関してその限界を打ち破ったのが、ルネサンス時代に確立された圧縮法や遠近法で奥行きを感じさせる技術。光や色彩に関して見たままを写し取る技術を追求したのが印象派

 

そこまで行き着いてしまうと画家は絵でなんでも見たままを描けることになる。その次に目指すのは、絵の構図の美しさであり、心情の表現であり、多面的なモノや人の姿を表現すること。印象派以後のフォービズムやキュビズムや抽象画への流れ、その必然性が非常によくわかる。

 

建築のロマネスク様式からゴシック様式ルネサンス様式、バロック様式への流れとそれぞれの特徴がわかっただけでも読んだ甲斐があった。

 

西洋美術の歴史をざっくりと知りたいひとにおススメです。

美術の物語

美術の物語

 

 

 

黒猫

猫を飼う前は、猫は気ままな性格で孤独を好むものだと思っていた。うちの猫は確かに気ままな性格ではあるけれど人なつこい。家族がそろって晩ご飯を食べていると、必ず食卓から1メートルくらい離れたところに座って様子をうかがっている。今日はコタツでみんなでおでん鍋を突いていたら、ホットカーペットのコントローラーに顎を載せて、こっちに背中を向けて寝そべっていた。朝起きると、ニャーーーと大きな声でなきながら駆けよってまとわりつくいて離れない。風呂に一緒に入りたがる。歯を磨いていると洗面台にのっかり、背中をなでろと目の前をウロウロする。ベランダに出せとうるさい。出したら出したで、寒いので中に入れろとニャーとなき続ける。

 

しょうがないなと思いながらも、猫の思うままに、顎をかいてやったり背中をさすったり相手をしてやる。猫にうまく操られているような気がするが、かわいいので許す。

 

今もこれを書いている私のかたわらで背中を向けて佇んでいる。

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東山散歩

三連休の最終日、午前中に冬用のカーペットとコタツ布団、ファンヒーターを物置から取り出してリビングにセットする。昼飯は娘と2人。冷蔵庫に残った豚肉をつかって野菜炒めを作る。ウスターソースと醤油で味付け。洗い物を終わらせて、ぷらぷらと東山に向かって散歩に出かける。

 

まずは、エルパソへ。ケーキとコーヒー2杯で1時間ほど読書。お客さんが混んできたのを見計らって店をでる。

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宝泉寺に向かう道すがら黒猫に出会う。

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宝泉寺から卯辰山の紅葉を望む。

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浅野川沿いにぽつんと建つアパート。風もなく鏡のような水面に逆さ富士状態。

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小橋から上流を望む。

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帰宅して常きげんの本醸造を燗してのむ。あては食べる煮干しの酢漬と、白菜のゆずポン酢漬

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高島野十郎画集 作品と遺稿

高島野十郎は福岡県出身の画家、1890年生まれ。生涯、解像度の高い写実の絵を描き続けた人。テレビの「なんでも鑑定団」で紹介されていた蝋燭の絵と月の絵が非常に気になり画集を買ってみた。

 

蝋燭の絵は、蝋燭がひとつ暗闇の中で灯っている。親しい知人に渡すためだけに何枚も描いていいたそうで、この画集にも13枚が収められている。ただ蝋燭の炎を描いただけなんだけど 、炎のゆらめき加減や色合い。光で半分透けてみえる蝋燭の質感などじっと見ていても飽きない。

 

画集の一番最初にある月の絵は、真っ暗らな夜空に、画面の上から4ぶんの1くらいのところに満月がぽっかりと浮かんでいるだけの絵。最初は木々や空に浮かぶ雲も描いていたが、余分なものははぶかれて最後は月と夜空だけになったようだ。それだけなんだけど、月の光が闇に滲んでいく感じや、暗闇の色合いの微妙な変化が、確かに目で見るとそんな感じがすると思わせる。

 

生前は画壇とつきあいもなく孤独に描いていたそうで、評価されることもなかった。福岡県立美術館での回顧展をきっかけに再評価されるようになったそうだ。

 

夜な夜なベッドに入って一枚ずつじっくり眺めるのが楽しみだ。

高島野十郎画集―作品と遺稿

高島野十郎画集―作品と遺稿

 

 

 

美大祭

今日は忙しかった。

 

息子からお誘いがあり、朝8時半から卯辰山の運動広場で2ヶ月ぶりのキャッチボール。1時間くらい真剣にボールを投げると結構な運動量になる。最初はお互い投げ方が安定せずあさっての方向に行ってばかりだったけれど、後半はそれなりにキャッチボールらしくなった。

 

10時からはランニング。金沢マラソンのダメージからようやく回復したので東山から若松橋まで往復約6キロ、32分走る。少し太ももに痛みを感じたけれど、マラソンを走ったおかげか体から余計な力が抜けて楽に走れた。週4日くらいのペースでこの冬も走り続けようと思う。

 

ランニングを終えてシャワーを浴びてから、娘が通う中学校の文化祭をひやかしに行く。娘は生徒会の役員として文化祭の準備に頑張っていたこともあり、雰囲気だけでも確認したかったのだ。ちょうど3年生の劇をやっていた。途中から見たので話の筋はよくわからなかったけれど、一生懸命演じている姿に、不意に胸が熱くなる。なんかいい。教室に展示してあった娘の作文を見る。

 

中学校近くのバス停からバスで香林坊まで行って昼ごはんにする。せせらぎ通りの「くらつき」で牡蠣フライ定食を食べる。安定のおいしさ。牡蠣フライはもちろん、付け合わせのレタスと玉ねぎのサラダ、ごはんに味噌汁、漬物もちゃんとしていておいしい。

 

ご飯を食べている途中に、美大祭をやっているんじゃないかと思い出し、iPadで確認すると今日から5日までとなっている。今日の午後はデザイナーの奥山清行さんの講演がある。面白そうなので聞きに行くことにした。21世紀美術館の敷地を抜けて、県立図書館裏の崖の小道を県立美術館に登る。本多の森ホールから石引を経て美大まで歩く。美大の模擬店は店の奥に必ず小上がりとコタツがある。多分学生さんが夜通しコタツで飲んでいるんだろう。楽しそうだ。

 

奥山さんはピニンファリーナに所属している時に、フェラーリのデザインを手がけた方。独立して日本に戻ってからは、ヤンマーのトラクターやJ秋田新幹線北陸新幹線JR東日本の豪華列車の四季島をデザインしている。普段は自分がやった仕事の話はしないそうだが、美大客員教授でもあり学生さんの参考になればと、それらのプロジェクトについてお話してくれた。

 

フェラーリに10年に1度生産する特別モデル、エンツォ・フェラーリのデザインをプレゼンした時の話が面白かった。ピニンファリーナでは、2年かけてこの特別な車をデザインしていたのだが、特別なモデルだけに保守的になりすぎたのか、あまりいいデザインにならなかったそうだ。奥山さんもそう感じていたが、会社全体で動いている話なので誰もやり直そうと言い出せなくて、とうとうフェラーリの社長へのプレゼンの日を迎えてしまう。案の定、社長は気に入らなかったらしく、早々に帰ろうとする。奥山さんの上司は、フェラーリの社長にサンドイッチの昼飯を進めてなんとか引き止めようとする。その間に奥山さんに何か別の案を持ってこいと目で合図する。奥山さんが密かに描いて机の引き出しの奥に隠してあった、スケッチを取り出して15分で仕上げてフェラーリの社長に見せたそうだ。そうしたら、「なんだ、いいのあるじゃん。」となり採用決定。出来たのがこの車

http://auto.ferrari.com/ja_JP/sports-cars-models/past-models/enzo-ferrari/

 

15分で人生変わるよ。15分でチャンスを掴むこともあれば、永遠に逃してしまうこともある。常に準備しておかないと。というお話。デザイナーは、絵を描くだけでない。使う人が何を求めているかを考え抜いて、それを実現するためにお金を工面しあり人を動かしたり、なんでもする。うじゃじゃけた気持ちがシャキッと引き締まるようなお話だった。

 

4時半に美大を出て、再び歩いて香林坊から武蔵ヶ辻を通って帰宅。

 

 

 

 

金沢マラソン

タイムは5時間2分44秒。7分/キロを少し超えるくらいのペースでした。この1ヶ月間の走り込みで、20キロを2回、30キロを1回走った時にも、7分/キロ以上のペースでは走れなかったので、ほぼ予想通りのタイム。こんなのんびりしたペースだけども、最後まで歩かずに走りきったことが最大の成果。

 

25キロ過ぎから足腰が痛くなってきつかったけれど、あと1キロだけ頑張ろう、もう1キロだけ辛抱しようと言い聞かせながら走った。足の痛みは気のせいだと言い聞かせながら走った。沿道の声援はものすごく力になった。足をひきづるながら朦朧として走っていても、応援してくれる子供達に駆け寄ってイエーィとか言いながらハイタッチしたり、手を振ったりしているとその勢いで50メートルぐらい軽快に走れる。そんなことを繰り返しながら結局最後まで走りきった。

 

ほとんどの時間を雨の中走ることになったけれど、気温は10度以上はあったので走っている人はそれほど寒くない。大変なのはお世話してくれつボランティアやスタッフの人たち、沿道で応援してくれる人たちだ。雨の中、濡れながらじっと立っていて寒かっただろうと思う。ゴールした時は、「みなさんありがとう。」と素直に言いたくなった。

 

10kgくらい減量すれば、4時間台の前半で走れるだろう。楽しんで4時間くらいで走れるようになればマラソンもさぞかし楽しいだろう。もう少しトレーニングを重ねて3月の万葉マラソンに出場してみようかとも考えている。