岩波講座 日本歴史 第6巻 第7巻

第6巻は院政期から治承・寿永の乱鎌倉幕府の成立あたり。第7巻は鎌倉時代建武の新政を扱う。治承・寿永の乱というのは源平の戦いのこと。最近はこういうらしい。

 

律令体制が確立したのち、権力の中心は、天皇家から、摂関家、院、武家政権へ移行する。武家政権の中でも、平家から鎌倉幕府へ入れ替わる。鎌倉幕府内でも源氏の将軍は頼朝から実朝までの三代と途絶えてしまい、その後は京都の公家を将軍として迎え入れ、北条氏が実験を握る。天皇家皇位継承を巡って南朝北朝に分裂する。さらに、有力寺社は全国に荘園を確保し隠然たる勢力を誇る。

 

西暦でいうと900年ごろから1300年ころまでの400年間、室町時代までいれると1500年までの600年間。権力の中心は常に空洞化、分裂に向かう。不思議なのはその間にだれも、天皇家に代わる存在になろうとしないこと。北条氏は執権として権力を握りながらも、天皇、将軍を制度としてそのまま残している。

 

律令体制が崩壊し、公家、武家、寺社が並び立ち、それぞれが地域ごとにさらに細分化して支配する。そして戦国時代を経て、徳川家が全国統一を完成させる。というのがざっくりとした、古代から中世のイメージ。様々な勢力が並立する中で、中世の人々にとって支配者とはどんな存在だったのだろうか。当時の時代の気分、感覚を知りたいと思った。

中世1 (岩波講座 日本歴史 第6巻)

中世2 (岩波講座 日本歴史 第7巻)

オープンイノベーションの教科書 社外の技術でビジネスを作る実践ステップ

オープンイノベーションというのは、企業が技術開発する際に全てを自前で開発するのでなく、他の企業やいい技術を持っているのであれば、その技術を取り入れて、より良い製品をより短期間で開発する手法のこと。

 

技術を求める立場、技術を提供する立場に分けて、オープンイノベーションを実践するにあたって注意すべき点をまとめ、それぞれの具体例を挙げている。タイトルの通り教科書として全貌を知ることができるいい本だと思う。

 

実践例として登場する、東レや味の素、デンソーなどかなりの大企業でも、真剣に外部の技術を求めていることがわかった。ただ、彼らが求めているのは、世界でベストの技術。中小企業がそう簡単に食い込める世界ではないけれど、いいものさえあれば絡みようがあるのだ。

オープン・イノベーションの教科書――社外の技術でビジネスをつくる実践ステップ

9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

世の中がどう変化していくかわからず、しかも変化のスピードがどんどん速くなっていく中で、どうすれば生き残っていけるのか。生き残るための原理原則を伊藤穰一が語る。

 

先行きは不透明なので、何が正解かは誰もわからない。つまり、どうすればいいかをあらかじめ分かっている人はいないのだから、既存の知識体系や既存の組織の権威に従順に従っても仕方ない。多様性を大事に、リスクをとっていろんなことを小さく実践してみる。というようなことが、著者が所長を務めるMITメディアラボの実践例を紹介しながら書いてある。

 

目次では、

1 権威より創発

2 プッシュよりプル

3 地図よりコンパス

4 安全よりリスク

5 従うより不服従

6 理論より実践

7 能力より多様性

8 強さより回復力

9 モノよりシステム

 

と続く。

 

グーグルの共同創設者ラリー・ペイジの言葉

ほとんどの企業がだんだん劣化するのはかれらが以前にやったのとだいたい同じことを、マイナーチェンジしただけで続けようとするからだ。絶対に失敗しないとわかっていることをやりたがるのは自然なことだ。でも漸進的な改善は、やがて陳腐化する。これは特に、確実に漸進的でない変化が起こるとわかっている技術分野ではそうだ。

 

人口減少という漸進的でない変化が起こり始めている中、社会のあらゆる分野で、答えのない問いに立ち向かわなければいけない。つべこべ言ってる暇があれば、何かやってみなければ。

 

9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために

ニューヨーク

娘がニューヨークでの2週間の語学研修から無事に帰ってきた。

 

学校以外の場での行事には、友達が一緒じゃないので参加したくないと言い続けていた娘が、今回は珍しく自分から行きたいと言い出したので費用はかなりかかったけれどこの機会を逃すまいと参加させた。中学生と高校生が対象で、アメリカの大学の寮に入って英語を学ぶコースだ。同行した15人の参加者のうち、中学生は二人だけだった。その分高校生や添乗員の人に優しくしてもらい楽しく過ごしたようだ。フランス人やイタリア人などいろんな国の人と一緒だったそうだが、特に中国人が多かったとのこと。勢いのある国はやはり違う。

 

午前中は勉強、午後はスポーツやダンス。休みの日にはニュヨークの街にも連れて行ってもらったとのこと。国連本部にも行ったらしい。

 

英語が上達したかどうかは置いといて、彼女が帰ってきて一番変わったと思ったのは、何かしてもらったときに「ありがとう」と自然に言えるようになったことだ。他人の釜の飯を食う経験をして、家族や友達のありがたさを少しはわかるようになっただけでも参加させた甲斐があった。

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スムージー

今年も玄関先に植えてあるブルーベリーの実が色づき始めた。これからしばらくは毎朝食べ頃の実を摘むことが日課になる。摘みたてのブルーベリーを朝食に食べられるのは嬉しいが結構な量の収穫になるのでジャムにしたり冷凍したりする。

 

そう言えば、去年採れたのが冷凍庫に入ったままだ。同じように冷凍したままの苺とバナナと一緒にミキサーに放り込んで、牛乳を少し入れてスムージー風なものをこしらえてみた。

 

スムージーと言うか溶けかけたアイスクリーム。スプーンですくってバクバク食べた。

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マネー・ボール 完全版

メジャーリーグオークランドアスレチックスのゼネラルマネージャーが、どうやって、乏しいお金でプレーオフに出場できるような強いチームを作ったかというお話。

 

まず、野球というのは、できるだけアウトを取られずに攻撃し続けることを目指すゲームだと考える。アウトを取られなければ永遠に攻撃し続けられる。アウトを取られないかを競うゲームなので、送りバントはアウトカウントの無駄遣いだし、盗塁もリスクが高い。どちらもアスレチックスでは禁止だ。

 

打者に求められるのは、とにかく出塁率。次に長打力。過去の膨大なデータから、選手全員の出塁率長打率をもとにシーズン中のチームの得点を予測する数式作り上げる。これを使って、チームの成績を予想するとともに、トレードでどんな選手を獲るか検討するのだ。

 

何しろお金がないので人気のあるスター選手を獲得できない。ピークを過ぎたけれどしぶとく四球を選んで出塁できるかつてのスター選手や、出塁率は高いけれど、怪我や太り過ぎなど、どこかに傷のあるマイナーリーグの選手を安く獲得する。ドラフトでは高校生のスター選手は成功する確率が明らかに低いので見向きもしない。大学リーグの成績を見て出塁率の高い選手を選ぶ。

 

投手の成績を評価するときに、勝利投手、セーブポイントておかしいと思ったことないですか。本人の実力指標というよりも、チームの状況次第でどうにでもなる数字じゃないかと。アスレチックスでは、投手の実力そのものをはかるときには、与える四死球の少なさ、たくさん三振がとれるか、ホームランを打たれにくいか、を重視する。

 

データを解析し、野球界の認識の歪みをついて、いい選手を安く獲得し、それほどでもない選手を高く放出する。トレーダーが金融商品を扱うように選手を売買する。

 

書いてある内容自体が面白い上に、語り方もうまい。読ませる。 それほど野球に興味ない人にもオススメです。

 

マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

Monterey Jazz Festival in Noto

七尾のモントレージャズフェスティバルに行ってきた。

 

11時50分発の臨時列車「モントレージャズ号」で金沢駅を出発。車内でジャズの生演奏もあり気分が盛り上がる。

 

13時30分頃、七尾駅に到着。会場の七尾マリンパークまで10分ほど歩く。天気予報では曇りで涼しいかと思いきや青空が広がり日差しがきつい。食彩市場の向かいにある山藤屋という食堂でチャーシューメンを食べて腹ごしらえ。

 

14時30分開演。日差しが強くて干物になりそうなので、ビール片手に会場後方の木陰に避難。地べたに座って木にもたれてビール飲みながら音楽を聴き、時々読書、時々昼寝。海からの風が心地よい。

 

17時30分を過ぎ日差しが優しくなる。遊穂のワンカップと焼き鳥を持って椅子席へ移動。夕焼けに赤く染まった流れ行く雲をバックに佐藤竹善さんがうたう。

 

19時30分からオルケスタ・デ・ラルスのステージ。最後は一人でへらへら笑っちゃうくらい楽しかった。

 

七尾駅21時20分発の電車で金沢に帰る。

 

音楽を聴きながら海風に吹かれて酔っ払う。気持ちいい1日でした。