落花生の塩茹で

先週、愛知県半田市の赤レンガ建物に行ったら地元の農産物を売っている人がいて、その中に生の落花生 があった。地元では生の落花生にお目にかかる機会があまりないので、塩茹でにしようと買ってきた。

 

新鮮なうちにゆでた方が美味しいと聞いたので金沢に帰ってきてすぐにゆでた。殻付きなのでしっかり火を通すためにゆで時間は30分くらい。塩は少し濃い目にしたら味がしみてちょうどよかった。

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暴力と不平等の人類史 戦争・革命・崩壊・疫病

 農業や牧畜が始まり、生きて行く上で必要最低限必要な物資を上回る生産が可能となって以来、定常状態では人々の間の経済的な不平等は拡大し続けている。例外的に不平等の格差が縮まったのは、次の4つのケースだと著者は言う。

  1. 国家あげての総動員体制での戦争が発生した時
  2. それまでの政治経済体制をひっくり返す革命がおこった時
  3. 天災や外敵の攻撃など何らかの理由によって既存の国家が崩壊した時
  4. 14世紀にヨーロッパや中東で人口の3割近くが死んだペストなどの疫病が発生した時

どれも、暴力などによって多くの人が死に、社会インフラが破壊され、人々が塗炭の苦しむを味わうようなことがないと、不平等は解消されないという、身も蓋もない結論。この結論を古代から20世紀に到るまでのの世界各地の数々の事例のデータをあげて検証する。

 

著者が「大圧縮」と読んでいる20世紀における大幅な不平等の解消は、自分の生活実感と照らし合わせ大変面白かった。国家総動員体制で戦われた二つの世界大戦と、ソ連をはじめとする共産革命によって、1945年から1980年頃までは世界中で貧富の格差が縮小した。

 

所得税の限界税率を90%にまで引き上げたり、懲罰的な水準にまで相続税の税率を引き上げたのは富裕層から戦費を調達するため。また医療保険、年金制度が整備されたのも徴兵制により戦争に駆り出される国民を納得させるためでもある。

 

共産主義革命が実現した国で、当然不平等はドラスチックに解消された。それに加えて、資本主義諸国においても、国民の不満をなだめ共産国への対抗するために、農地改革による土地の再配分や、社会保障制度の整備などが進んだのだ。

 

世界中で1980年前後にもっとも不平等が小さくなっていて、日本では1983年に最も豊かな上位1%の人々の所得が国全体の所得に占める割合が最小になっている。私は高校2年生で、2度のオイルショックを経て経済は上り調子で、日本は経済格差なんてあんまりないよねと、明るい未来を信じていた頃。

 

私にとっては、その頃があるべき社会の姿でありここ20年は少し調子が悪いだけ。調子が戻ればいつか元に戻るのではないか、と無意識に考えてしまう。しかし、人類の長い歴史を振り返ってみると、20世紀の中頃の状態が非常に稀な、例外的な状況だったのだ。

 

社会が安定すると、確実に不平等は拡大していく。戦争・革命・国家の崩壊・疫病。この4つの暴力的な事象が発生し、世の中がひっくり返らない限りは、数百年単位で不平等は拡大していくというのが、これまでの歴史から見えてくるのだ。

 

だから、そう簡単には格差は是正できないと覚悟して臨まないといけない。

暴力と不平等の人類史: 戦争・革命・崩壊・疫病

暴力と不平等の人類史: 戦争・革命・崩壊・疫病

 

 

愛知県半田市をぶらぶら

絵本好きの妻の要望に応えて愛知県半田市新美南吉記念館に行ってきた。

 

金沢駅午前5時発のしらさぎに乗り、米原で新幹線に乗り換え7時30分に名古屋駅に到着。武豊線区間快速に乗り換えて、9時前には半田駅に着いた。

 

まずは、お酢ミツカンが運営している「MIZKAN MUSEUM」を見学する。あらかじめネットで予約が必要とのことで妻が9時30分からで予約しておいてくれたのだ。

 

昔ながらの木桶を使ったお酢醸造工程を再現した展示だ。様々な種類のお酢の香りを嗅ぐことができるコーナーもある。粕酢、普通の穀物酢、玄米酢、リンゴ酢、ぶどう酢。粕酢は熟成させた酒粕から作るお酢のことで、別名赤酢と呼ばれて江戸前のお寿司に使われるそうだ。ミツカンはこの粕酢を生産し、船に乗せて半田運河から海に出て、江戸に大量に運んで財を成したのだ。

www.mizkan.co.jp

 

MIZKAN MUSEUMを出て、半田運河沿いに北に向かって歩いて行くと、中埜半六邸庭園、「国盛」の中埜酒造など、ミツカン関連の施設が連なる。

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この赤レンガの建物は、明治31年から昭和18年まで生産していた「カブトビール」の跡。ミツカン敷島製パンが出資して立ち上げた会社だ。今は地元の特産品を扱うお店とレストランになっている。カブトビールを再現したクラフトビールが飲める。私はソーセージの盛り合わせでビール、妻はお酢が入ったカシス味の酢ムージーで昼食。

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ビールですっかり気持ちよくなったところで、本日の目的地である新美南吉記念館へ向かう。記念館に続く道の途中にも、子供の頃に遊んだ神社や、生家、物語にも登場する常夜灯など、新美南吉にゆかりのある場所を連なる。

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これは、新美南吉の生家。父親は左半分で下駄屋さん、右半分で畳屋さんを営んでいた。

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川沿いに出て記念館まで歩く。こんもりとした緑は、ごんぎつねが住んでいた権現山。9月には一面に彼岸花が咲き堤防が真っ赤に染まるそうだ。

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新美南吉記念館では、南吉の生涯を振り返る展示を見学し、ごんぎつねのお話をアニメで復習した。

www.nankichi.gr.jp

 

帰りに名古屋駅エスカにある風来坊で手羽先の唐揚げを食べて、17時48分発のしらさぎに乗る。金沢到着は20時50分。これまで遠出する時は、交通費を節約するために車ばかりだったが、今回のように電車旅もいい。行き帰りの時間に、のんびり本を読んだり酒飲んだり、と楽しめるのがいい。

 

じゅうぶん豊かで、貧しい社会 理念なき資本主義の末路

経済成長って本当に必要なの? 我々はどこまで豊かになれば満足するの?という疑問の答えになるかもと思い読んでみた。

 

ケインズは1930年に発表した論文「孫の世代の経済的可能性」で、技術が進歩するにつれて、単位労働時間あたりの生産量は増えるので、必要な生活物資を生産するために働かなければならない時間は減っていき、そのうちほんとんど働かなくてもよくなると言っているそうだ。

人類の誕生以来初めて、人間は真の永遠の問題に直面することになる。それは、差し迫った金銭的必要性に煩わされない自由をどう使うか、科学と複利が勝ち取ってくれた余暇ををどのように活用して賢く快適に暮らすのか、という問題である。

2030年ごろには、こんな世界が実現するとケインズは考えていたのだ。

 

1930年に比べれば、現在の農業生産、工業生産のレベルは何倍にも増えている。その頃の基準からすれば、「もう十分、働く時間を減らして、余暇をのんびり楽しもう。」となっていてもおかしくはないのだが、先進国においても労働時間は全然減っていない。逆に増えている。どれだけ豊かになっても、もっと豊かになりたい、そのためにはもっと経済成長を。という流れは変わらない。

 

著者は、地球の環境破壊、資源枯渇という面から考えてもいつまでも経済成長を追いかけ続けることはできない、よく生きるためにじゅうぶん豊かだ。というレベルを考えるべきではないかという。経済学がこれまで避けてきた価値判断に踏み込んで、何が良い生活なのかを考えるべきだという。

 

著者は良い生活を成り立たせる要素として次の7つを挙げる。

  1. 健康
  2. 安定
  3. 尊敬
  4. 人格
  5. 自然との調和
  6. 友情
  7. 余暇

全ての人がこれらの要件を満たす生活ができるようにするのが政府の役割。具体的には政府による強制的な労働時間の削減、ワークシェアリングベーシックインカムの導入、人々の消費意欲を駆り立てる広告の規制などを挙げている。 

じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路 (単行本)

じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路 (単行本)

 

 

鈴木幸一さん

私の大好きな経営者。今月の日経新聞、「私の履歴書」で連載中。

 

高校にはほとんど行かずに、昼間は上野公園の博物館や映画館で時間を潰して何事もなかったように家に帰ったとか、大学を卒業しても就職するわけでもなく、コンピュータ関係の翻訳のアルバイトで食いつないでいたとか、IIJを立ち上げるまでの紆余曲折の歩みや、日本で最初の商用インターネットのサービスを提供するために、当時の郵政省と1年以上に渡って交渉を続けた話など、毎日楽しみに読んでいる。

 

何冊か本を出されていて、私はそのうちの3冊を読んだ。

 この本はIIJのこれまでの歩みをまとめたもの。立上げ時の資金調達や役所との交渉で苦労された話や、トヨタソニーとの合弁で立ち上げたクロスウエイブコミュニケーションがITバブル崩壊の影響でNTTへ身売りせざるを得なくなった話など、鈴木さんの無念が伝わってきます。

 

こちらは、週刊誌に連載されていたコラムをまとめたもの。読書、音楽、お酒好きがうかがい知れて気楽に読めます。

 

石川県のとある温泉に毎年いらっしゃるらしく、冬の雨の中、どんより曇った空から、一筋の日の光が差し込むところを見て、「日が照りながら雨が降るアイルランドのよう」と洒落た風に書いてくれていて、地元民として、とても嬉しい。

 

日経新聞の電子版では長年にわたって経営者ブログを書いていらっしゃいます。こちらも面白い。毎週火曜日更新です。

www.nikkei.com

 

 

浴室乾燥機

1ヶ月前に風呂場のガス湯沸かし器が壊れ、設備屋さんに診てもらったところ丸ごと交換するしかないとのことで、見積もりを取ったところ、湯沸かし器だけを交換して25万円、浴室乾燥機とセットで取り付けると20万円だっった。キャンペーンだからとしても乾燥機付きの方が安いのはどうも納得いかないが、やっぱり安い方でお願いした。

 

消費税の引き上げ直前ということもあって、混み合っていたためなかなか交換してもらえなかったが、先週ようやく新しい湯沸かし器と浴室乾燥機の工事をしてもらった。

 

浴室乾燥機いいわ。乾燥機能がかなり強力で風呂上がりに風呂場に洗濯物を掛けて2時間ほど浴室乾燥機をかけると、風呂場も洗濯物もカラッカラに乾く。湯船にお湯を沸かす時に、風呂場のドアを開けて暖房を掛けておくと、脱衣場も浴室もホカホカ。これからの冬、これでヒートショックも防げる。

 

3年前にドラム式のガス乾燥機をつけたばかりで、浴室乾燥機は無駄なような気もするが、タオルや下着はドラム式乾燥機で、洋服は浴室乾燥機でと、役割分担させてもいいかもしれない。それと、風呂場をいつも乾燥した状態に保てるのはやはり気持ちいい。

 

ガス代がどれだけ高くなるかが心配ではある。

経済と人類の1万年史から21世紀を考える。

やぶからぼうですが、「経済って成長し続けなきゃいけないものなの?」という疑問が、心の奥底にわだかまっている。私自身は1966年生まれで、日本の高度成長真っ只中。1973年のオイルショックで高度成長に区切りがついたものの、バブル崩壊まで成長は続く。そのため、年々暮らしというのは良くなっていくものだ、今は悪くてもいつか正常な成長カーブに戻るはずという感覚がどこかにある。

 

だから、財政政策でも、量的緩和でも、出来ることはなんでもやって、経済成長を実現すべきだと考えていた。経済成長が全てを解決する。そう思ってた。

 

しかし、どこまで生産を効率化して一人あたりの生産が増えたところで、相変わらず働き続けなければいけない。1940年代は日本の人口の半分が農業に従事しなければならないくらい食糧生産に人手がかかったが、今は人口の数%しか農業に従事していない。100年前は衣料品が貴重で、着物を質に入れるくらい価値があったが、贅沢言わなきゃ今は何でも安い。その頃は、食料と着るものを調達するだけで所得のかなりの部分を費やしていたのに、今は贅沢言わなきゃ何でも買える。100年前の食料や衣料品の生産量と現在の生産量を比較してみれば、週3日働いて、4日休み、そんな世の中になっていてもおかしくない。

 

てなことを考えていると歴史を振り返りたくなり、この本を手に取った。

 

著者が言うには、1万年を振り返ると、これだけ急激な経済成長と人口増加が続いたのは、ここ300年間にすぎない。人類史のほとんどの時間は、農業生産が増え豊かになったかと思うと、人口増加で食糧不足、飢饉、人口減。その繰り返し。イースター島や、アステカなど局所的には繁栄しすぎて、自然環境を破壊し滅亡に至った文明もたくさんある。今一番の問題は、地球環境と経済の折り合いをどのようにつけていくか。何をすべきかはわかっていても、そのままズルズルと滅亡への道を進んでいくのか。今回は局所的な問題ではなく、地球全体の話。失敗すれば取り返しがつかない。

経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える

経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える

 

 

キャベツ炒めクミンシード味

カレーの主たる香りはクミン、クミンさえ入れとけばカレー味になるというのをどこかで読み、業務スーパーで大量のクミンシードを買ってきた。野菜炒めにいつもと違う一捻りを入れるため早速クミンシードを使ってみた。

 

熱した中華鍋にサラダオイルを入れてクミンシードを投入。油で炒めてクミンの香りを油へ移す。そこに大量のキャベツとベーコンを入れて、シャキッと炒めて完成。食べてみると確かにカレー味。ただのキャベツ炒めだけれど、カレーの香りで食欲をそそられる。食べても満足度高い。

 

クミンシードをたくさん買ったので他のレシピも試してみよう。

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クロード・シャノン 情報時代を発明した男

「通信の数学的理論」で、通信とは何かということについて数学的な理論づけをしたのがクロード・シャノン。情報の最小単位「ビット」を定義し、電信であれ、テレビであれ、無線通話であれ、具体の通信手段に関係なく、情報を遠方に送って、解読することの基礎理論を作った。効率よく情報を送るのであれば、冗長性を排除して情報を圧縮する。ノイズのある中で確実に届くように送りたいのであれば、冗長性を付加する。など。この本はクロード・シャノンの伝記。彼の理論の内容については簡単に触れるだけなので、そちらを期待するのならブルーバックスなどを読んだ方がいい。

 

シャノンは数学の才能豊かなのは当然として、彼の特徴はとにかく手を動かして物を作るのが大好きで得意だったこと。子供の頃は牧場の有刺鉄線を電線とした電信システムを友達の家との間に張り巡らせてみたり、研究者になってからも、チェスをうつ機械、迷路を駆け抜けるネズミ、ルーレットの当たり目を推測するためのウエアラブルコンピュータなど。興味の赴くままに様々なテーマに手を出し、しかも、どの分野においてもその後のブレークスルーに繋がるような成果をあげたそうだ。

 

 もう一つはジャグリングを楽しんだこと。数学者にはジャグリング好きが多いらしい。そういえば、ピーター・フランクルもジャグリングやってた。数学者でもないが、うちの親族で唯一理系に進学した長男は中学生の頃から、テニスボールでジャグリングの真似事をやっていた。ボール3つなら楽々。4つも少しなら扱えているようだった。

 

気軽に読み飛ばせる本。クロード・シャノンという人の人物像に興味ある人におすすめ。

クロード・シャノン 情報時代を発明した男 (単行本)

クロード・シャノン 情報時代を発明した男 (単行本)

 

 

屋台動画

ネットに繋がるテレビを買ってから、暇ができるとYou Tubeを見ている。妻は片付けやおしゃれな家事の動画を見ている。そんな暇があったら自分の家を片付けろ、と喉元まで出そうになるが決して言ってはいけない

 

私が最近よく見るのは世界のいろんな国の屋台での料理風景をただ流すだけの動画。ずっと見てられる。

気に入っているのは、この方のインド屋台シリーズ。

youtu.be

 

御座候もいい。妻も娘も好きらしい。

youtu.be