「解説」する文学

 関川夏央さんが文庫のために書いた「あとがき」を24編集めた本。本編は読んだことなくても、どの「あとがき」も「あとがき」だけでじっくり読ませるのはさすが。作品が書かれた時代背景とその時に作者は何をしていたかについて深く掘り下げる。藤沢周平山田風太郎など、この本を読んで読みたくなった。

 

この本に集録されているあとがきの内、4編は司馬遼太郎の著書。『司馬遼太郎対話選集』の解説:司馬遼太郎と「戦後知識人」群像 は150ページを超える長い長い解説。中学生の頃に憧れた本の中の人たちの群像だ。こっちも読んでみたい。

「解説」する文学

「解説」する文学

 

 

関川夏央さんと言えばこれ。高校の時に読んだ。今でも忘れられない。

新装版ソウルの練習問題 (集英社文庫)

新装版ソウルの練習問題 (集英社文庫)

 

 

 

死に山:世界一不気味な遭難事故<ディアトロフ峠事件>の真相

真冬のウラル山脈北部に登山に出かけた、大学生9人のパーティーが消息を絶つ。捜索隊が見つけたのは、内側から破られたテント。テントの中には綺麗に整頓されたままの装備や靴。9人はテントから遠く離れた場所で発見された。全員が靴も履かず、防寒用の上着も着ていない、ほぼ下着だけの学生もいた。服の一部が焼け焦げた遺体。頭部や足を骨折した遺体。一人の女性の遺体は舌がなくなっていた。

 

9人は経験豊富な学生たち。彼らに何が起こったのか。この1950年代のソ連で起こった遭難事件の真相解明に、アメリカ人のテレビプロデューサーが挑んだお話。

 

遭難した学生たち、捜索隊、著者。この3者の視点を切り替えながら、テレビ番組を見ているかのように物語が進んでいく。

 

最後に著者の考えた遭難に至った経緯が明らかになる。結論は「あ、そうなの。」と思うようなこと。意外とあっけない。この本の面白さは、スターリン亡き後のフルシチョフ政権下での雪解け、自由な空気など、当時のソ連社会の雰囲気にどっぷりと浸れること。また、未だよくわからない現代のロシアに単身乗り込んで当時のことを知っている人たちに何度も会って、少しずつ親しくなって一緒に謎の解明に協力してもらう過程も面白い。

死に山: 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

死に山: 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

 

 

にんにく風味の蒸し豚スペアリブ

妻が職場の飲み会か何かの時に、娘の二人だけの晩御飯のために一度この料理を作ったことがある。娘にはその時のおいしかった印象が余程強かったようで、「今晩何食べる?」と聞いたら、「この前のスペアリブ食べたい。」とリクエストがあった。

 

レシピはこのブログで見つけた。著者の食にかける情熱がものすごい。現地でしか食べられないような中華料理が紹介されていて楽しい。

材料は、スペアリブ、にんにく、生姜、青ネギ、紹興酒、醤油、以上。料理も薬味と紹興酒を全て混ぜて、肉をしばらく漬けておいて片栗粉をまぶして蒸すだけ。調味料の配合は味見しながらお好みで。蒸す時間は30分程度とあるけれど少々長くなったところで問題なし。

 

今回はスペアリブ1.2Kg、2,000円分を3人で食べた。この値段で肉をたらふく食べた満足感を得られるのなら安い。ちょっと行儀悪いけれど、皿のそこに溜まった汁をご飯にかけて食べても旨かった。

 

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5本指シューズ生活 1週目

5本指シューズに早く体を慣らそうと、晩御飯の後や出勤前などに時間を作って散歩している。

 

最初の2日はふくらはぎが張ったり、アキレス腱に違和感を感じたので20分くらいのウォーキングに止めた。3日目以降は疲労感をあまり感じなくなったので少しづつ距離を伸ばしている。今朝は金沢城公園まで往復して1時間歩いた。それに加えて、芝生の上を恐る恐る2分ほど走ってみた。

 

5本指シューズは路面の凹凸や、硬さ柔らかさが足裏でダイレクトに感じられて面白い。また、足指が自由に動く開放感はたまらない。今朝は30分普通のジョギングシューズでランニングしてから、5本指シューズで歩いたのだが、履き替えた直後の足指の開放感が気持ちよかった。靴を履くことで知らず知らずのうちに足指を締め上げていたことに気付かされた。

 

5本指シューズで足指を開放することに馴染んでしまったせいなのか、仕事で履いている革靴の窮屈さに我慢できなくなってきた。今までなんの問題もなかったのに靴擦れまでできてしまった。足が緩んで大きくなったのかもしれない。

 

来週は、ランニングを織り交ぜながら歩く距離を徐々に伸ばしていきたい。

Vibram Five Fingers

もはや、フルマラソンでタイムを追求しようとかウルトラマラソンに挑戦しようとかいう気もないのだが、走ると気分が良いし、楽しいので暇を見つけては走っている。週末に30分から1時間くらい無理のないペースで散歩に出かけるような気分で走っている。

 

タイムは追求しないけれど、気持ちよく走りたいので走り方には興味がある。以前から興味があったベアフットランニングを少し試してみようと思い、5本指のシューズを買った。大阪に帰省したついでにVibram Five Fingersを扱っているお店に行って試し履きして即購入を決めた。KMD SPORTという初心者向けの何にでも使えるタイプのモデル。履いた感触はほぼ裸足。ぶ厚めの靴下、もしくは地下足袋の感じ。

 

昨日、注文した商品が宅急便で届いたので早速履いて散歩に出かけた。お店でも説明されたのだが、いきなり走るのは足に負担がかかりすぎて良くないらしい。10週間以上かけて歩くところから足を慣らせないといけないそうだ。家から武蔵が辻、尾張町、東山をぐるっと30分くらい歩いてみた。靴底が最低限の厚さ、普通のシューズならあるはずの分厚いかかとのクッションがない。そのため自然とつま先から足の前半分で着地することになる。立っている時もかかとを浮かせ気味になる。地面の凸凹の感触もダイレクトに伝わってくるので楽しい。少し走ってみたら、足に伝わる衝撃が激しすぎるので直ぐに止めた。走るのはもっと慣れてからにする。

 

今朝起きて立ち上がると、足全体が普段感じたことがない疲れ方をしている。ふくらはぎ、アキレス腱、股関節周りが疲れている。どんな効果があるのかあるのかわからないけれど、歩くのが楽しくなりそうだ。

freefoot.jp

クマゼミ

お盆に大阪の妻の実家へ帰省した。息子の大学受験やら娘の高校受験やらが続き、家族揃って帰省することがなかったので3年ぶりだった。

 

妻の両親は、大阪の北部、箕面市で暮らしている。山の麓のマンションの8階なので見晴らしは最高。遠くに万博公園の観覧車やあべのハルカスも見える。風の通り道なのか常に山からの風が通り抜け、これまでは真夏でもほとんどエアコンがいらないくらい涼しい場所だ。ただ今年の暑さは特別でエアコンなしでは暮らせないとのことだった。

 

1日目の夜は妻が高校の同級生との飲み会に出かけたので、お母さんが揚げてくれた夏野菜天ぷらで、お義父さんとビールを呑む。オクラやナス、トマトはお義父さんが家庭菜園で作ったものだ。

 

次の日は朝5時に目が覚め他ので、近所をジョギングする。国道171号沿いを走ってみた。30年前の学生の頃とロードサイド店が連なる風景は変わらない。ただし、お店はほとんどが入れ替わっている。当時のままなのは、餃子の王将ミスタードーナツくらいか。

 

30分ほど軽く走ってマンションに戻る頃、日差しが強くなるとともに蝉が鳴き始める。大阪の蝉はギャンギャンギャンと短い周期で大音量で鳴き続けるので、とにかく耳障りだ。肌にまとわりつくような重たい空気と合間って、何かを急かされているようでイライラさせられる。「大阪は蝉までうるさいのか。」と余計なことを言いたくなる。調べてみると金沢にはあまり生息していない「クマゼミ」がうるさいようだ。

 

昼は、娘はお母さんと万博公園ららぽーとで買い物。私は妻と二人で難波に出かける。バスで千里中央駅まで行き、地下鉄御堂筋線で難波で降りる。とりあえず戎橋筋商店街を歩いてみたら、噂に違わず外国人観光客が多く、ものすごい人波。商店街の通路いっぱいに人が溢れている。豚まんで有名な蓬莱の本店で、豚まんと焼きそばなどを食べてから買い物する。

 

夕方には全員揃って、ステーキハウスで晩御飯の予定があったので、2時間ほどで買い物を切り上げて箕面へ帰る。

 

翌日は朝涼しいうちに、墓参りをして金沢に戻ってきた。両親が少しずつ年を取っていくのを見ると、あと何回お盆を一緒に過ごせるのかと思う。

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イオンモール新小松

妻と母を誘って娘が参加した合唱コンクールを見た後、お昼ご飯と買い物を兼ねてイオンモール新小松へ行った。

 

まずは1階のレストラン街をうろつくが、行ったのが12時15分すぎということもありどの店も満席。かろうじてインドカレーのお店が1組待ちだったので、ウエイテティングリストに記名して待つ。10分ほどで席に案内される。母はナスカレーとチキンカレーに小さいナンとターメリックライスとサラダにドリンクバーがついたセット。妻はほうれん草とチキンのカレーにナン、食後にアイスチャイ。私はキーマカレーにナン、食後にホットチャイ。

 

本当はマトンのピリヤニを食べたかったのだが、客が自席で注文するために置かれているタブレットの操作方法がよくわからず、ピリヤニを見つけられなかった。残念。

 

日本人向けの味付けで少し物足りないが、カレーが大きな器でたっぷり提供してくれるのがいい。値段もそこそこでいい。

 

食事の後は、モールをぶらぶらする。子供が小さい頃は、毎週のように買い物に出かけていたけれど、車で出かけるのが面倒なので大きなショッピングモールに来るのは久しぶり。モールを歩いている人が多いのに驚いた。遠くが見通せないくらい人が歩いている。妻と母がZARAで買い物しているのを待つ間、通路の壁に寄っかかって買い物に来ている人たちを観察する。お盆ということもあるのか、おじいちゃん、おばあちゃんが若い家族と一緒に歩く姿を見かける。中学、高校生の団体も多数。

 

せっかくなので私も何か買い物しようかと思ってみるが、特に物欲を刺激されるものもない。今自分が欲しいものは何かと考えてみる。歩きやすい靴、リビングに置いてのんびりする一人がけの椅子、スーパーカブ、後は本をたくさんと、大量の本を置くための本棚。こんなもんか。

 

食欲はともかく、物欲やどこか遠くに旅行したいという欲もなくなって来た。代わりに最近思うように無っったのは、心穏やかに静かに過ごしたいということ。昔からそんな傾向があったけれど、要は一人でぼぉーっとするのが楽しくてしょうがないのだ。電車で景色を眺めたり、目的もなく歩き回ったり走ったり、部屋で猫を眺めているのもいい。

ホストファミリー

この夏休み、娘が高校で開催された英語の強化プログラムに参加した。そのプログラムにチューターとして参加していたアメリカ人大学生が我が家に1週間ホームステイした。

 

ニューヨーク、ブルックリン出身の女性。この7月にカリフォルニア工科大学を卒業して、9月からソフトウエアエンジニアとしてシアトルのIT系企業に勤務する予定。両親ともインドからの移民で、ニューヨークで医者をしているとのこと。

 

事前の情報では、豚肉、牛肉、魚は食べられない。豚、牛、魚のだしもダメ。鶏肉、乳製品はOK。とのことだった。せっかく金沢に来るのに魚ダメとはつらいな。毎日どんな料理を用意すればいいんやろと妻と心配していた。実際には、焼き鳥やら唐揚げさえあればそんなに気を使う必要もなかった。ご飯も味噌汁も食べていたし、アイスやケーキも大丈夫だった。

 

家で何お話しすればいいのやらと心配だったが、会えばすぐに誰とでも友達になれる妻の助けもあって、2日もするとお互いに打ち解けて、晩御飯の会話も弾んだ。アメリカの大学の学費が高いという話で盛り上がった。カリフォルニア州立大学の学費は州の住民なら年間2〜3万ドル、州の外から来る学生は年間6万ドルらしい。私立大学だともっと高いところもあるそうだ。彼女も学生ローンの借入残高が3万ドルあるので、これから2年ほどは返済のためにとりあえず働くそうだ。その後は仕事を一旦やめて世界中を旅行したいと言っていた。

 

彼女は大学のアカペラグループに所属していたらしく、娘とはYoutubeでミュージックビデオを見ながら音楽の話をしていた。海外の人も日本人とそんなに変わらない、ちょぼちょぼや、と娘が実感してくれるといいのだが。

 

黒猫

今年の暑さは格別だ。朝6時を過ぎて卯辰山から太陽が顔を出し、日差しが部屋に入ってくると、もう暑くて耐えられない。窓を締め切ってオニーングで日陰を作ってエアコンのスイッチを入れる。さもないと朝飯を汗だくで食べくことになる。

 

うちの黒猫もこの暑さに参っているようだ。涼しいうちはきちっと猫らしく香箱座りなどしているが、暑くなると、だらしなく伸びてしまう。これが猫かと思うような姿勢だ。呼びかけても尻尾の先を動かして応えるだけ。ニャーとも言わない。

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墓掃除など

お盆休みの初日、朝6時から母と墓掃除をする。はじめに墓前の通路を掃除する。7月にあらあらと草むしりをしてあったので10分程度で完了。

 

バケツに水を組んできてタワシで墓石を磨く。石と石の間に生えている苔を取り除く。細かい隙間は歯ブラシを使う。ロウソク・線香台はススがこびりついていた。一通り綺麗になったところで雑巾で拭きあげる。早朝というのに気温は30度近いのだろう。日差しが強くなるにつれて、汗が顔から吹き出す。気がついたらTシャツは汗だくだ。

 

4、5組の家族が同じように墓掃除をしている。手入れがされておらず、雑草に覆われたしまった墓が年々増えているような気がする。

 

1時間ほどで墓掃除を終え実家に戻る。小屋に散乱しているダンボールをたたんで、知り合いからもらった大量のジャガイモの整理。一部はこの暑さで腐っていたので捨てる。その後、母が今年作った梅干しが入った甕を2階に上げる。