2011-01-01から1年間の記事一覧

隠れていた宇宙 上

今自分が存在している宇宙とは、別の宇宙が無数に存在している。今のところ実験によって証明はされていませんが、最近の物理学の理論を敷衍していくと多宇宙論に行き着く。それも様々な理論から行き着く。そんな様々な多宇宙論を順番に説明していきます。 ひ…

日常生活のなかの禅

3度目の再読。折に触れて読み返したくなる本です。「苦」、「縁起」、「因果」などの重要な言葉を説明し、後半で坐禅すること、在家として生きる方法を示します。 著者は「本当の自分」、「本当の自己」という言い方を否定します。自己には、それ自体として…

マルマン ニーモシネ

仕事用のノートを新調した。 その日にやることを書き出したり、打ち合わせの記録を書いたり、思いつきを書き込んだりするのに使うノート。スケッチブックで有名なマルマンのA4サイズで無地のリングノートを買った。これがなかなかいい。紙の表面がなめらか…

石川県立美術館で開催中の「地域文化が育んだ美術館・博物館の名品展」に行ってきた。北陸、中部、関西、中国、九州、沖縄の美術館・博物館の自慢の一品を集めて展示しているので見ごたえがあった。特に焼き物は、九谷、越前、瀬戸、美濃、信楽、丹波、備前…

水の道具誌

身の回りの道具の起源やその使われ方について深く掘り下げることで、我々の生活様式の変化を辿る、山口昌伴さん。どの本を読んでも毎回、目からウロコが3枚ほど落ちるような新たな発見があります。これまでに読んだことがあるのは、 「台所の一万年 食べる…

カマキリ

実家の近所で見つけたカマキリ。道の真ん中にたたずんでいた体調10センチくらいの立派なやつです。あまりに立派なので手にとってじっくり観察する。こちらを睨みつけ、カマを振り上げてファイティングポーズをとる。 キリギリスを捕まえて、目の前に差し出…

電力自由化の経済学

電力市場の自由化に関して幅広い観点から課題を提示していきます。 ヨーロッパやアメリカの状況、自由化した場合の送電網の混雑管理の仕組み、送電網を拡充したり維持するための費用を回収する仕組み、オークションやリアルタイム料金など需給調整のための制…

雑巾

温泉でもらったぺらぺらのタオルを使って雑巾を縫った。タオルを折りたたんだ間にTシャツの切れ端を挟みこんで、木綿糸で縫いこむ。台布きんでしばらく使って汚くなったら、床ふき用にするつもり。オレンジ色の糸は手芸屋さんで買ってきた。

ビッグバン宇宙論 上

イギリスの科学ライター、サイモンシンが古代の宇宙論から、地球中心の宇宙論、コペルニクス、ガリレオ、ケプラー、ニュートン、アインシュタインの相対理論を経て、ビッグバン宇宙論までの歴史を辿ります。 手持ちの観測技術をうまく工夫して宇宙の大きさを…

エコ亡国論

鳩山首相が打ち出した、1990年比温暖化ガス排出量25%削減の方針が、いかに無謀で日本の経済に深刻な悪影響を及ぼすことになるかを、コペンハーゲンでのCOP15の混乱ぶりからはじめて、たたみ掛けるように説明していきます。ナイーブな環境至上主義だけ…

東京の昔

吉田健一の長編小説。登場人物は東京本郷に住む「わたし」、「わたし」の下宿先のおしま婆さん、自転車屋の勘さん、大学生の古木君、実業家の川本さん。ひょんなことから始まるこの4人の1年にわたる交流が、1930年代、昭和10年代までの東京の落ち着…

西口やきとん(東京 浅草橋)

泊りがけに東京出張で、晩御飯がてらに呑んでいるときに隣のお客さんがお店の人と話していたお店。「かしら」は脂身がコリコリ、カリカリして旨いとのこと。早速電車で浅草橋まで行って確かめてきた。JR浅草橋駅の秋葉原に近いほうの出口をでて、最初の角…

エネルギー問題

まず、石油、石炭、天然ガス、原子力、再生可能エネルギー、それぞれの現状と今後の見通しの解説があり、その後、地球温暖化問題について、文明史の中でので7回あったエネルギー革命について、戦後の日本のエネルギー政策、今後のあるべき姿についてと説明…

エネルギー論争の盲点 天然ガスと分散化が日本を救う

そもそもエネルギーとは何なのか。そもそも何故エネルギーについて議論することが重要なのか。など、エネルギーについて考えていくための土台から説き起こしているので、非常に参考になりました。著者は現代文明を支える根幹は、莫大なエネルギーの投入を前…

ゴーヤとツナのサラダ、ゴーヤの佃煮

妻の実家からゴーヤを沢山もらった。ちょっと置いておくとみるみる熟れて黄色くなっていくので、まとめて沢山食べたい。 ゴーヤチャンプルばかりでは飽きるので、友達に教えてもらった、ゴーヤとツナのサラダを作った。薄切りにしたゴーヤを茹でて、ツナとマ…

すばらしい人間部品産業

売血、臓器移植、人口受精、遺伝子解読、クローンなど。人間の身体、またはその一部を「商品」として売買することが、どこまで進んでいるのか。それぞれの事例を丁寧に拾い上げていきます。血、精子、臓器、胎児、卵子、遺伝子などを、商品として売買するこ…

みずうみ

19世紀のドイツ人の作家シュトルムの恋愛小説です。主人公ラインハルトが思いを寄せる幼馴染のエリーザベト。ラインハルトが大学生活をおくるため故郷を後にし、お互い離れ離れになったけれど、帰省したときには再開して思いを確認する。しかし、ラインハ…

タイヤ交換

妻と息子が近所のお出かけ用に使っている自転車、ブリジストンの「アルベルト」のタイヤ交換をした。しばらく前から、空気をいれてもすぐに抜けるようになっていた。虫を交換したり、こまめに空気を補充したりしてごまかしながら乗っていたものの、そろそろ…

瑞龍寺

大阪から妻の両親が遊びにきてくれたので、氷見へ一泊旅行に出かけた。昼間は海水浴をして温泉にとまった。子供たちは次の日も海にいきたいと言っていたけれど、2日連続の海は、大人には少々きついので、高岡の瑞龍寺にいってきた。 瑞龍寺は、曹洞宗のお寺…

「応援したくなる企業」の時代 マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか

モノが十分に行き渡ってしまった日本では、新しい機能を求めて商品を買うことはない。その企業の価値観、スピリッツに共感して応援するという形で、お金をだしている。そこには、企業対消費者の対立の図式ではなく、企業の価値観を、消費者がステークホルダ…

随想録

高橋是清の回想録。高橋は1854年生まれ、横浜で英語を学び、13歳でアメリカに留学、のつもりが奴隷として売られ、農場で牧童として働いていたこともあります。その後、文部省に勤めて英語を教えたり、日本の特許制度を立ち上げたり、と思えば、役所を…

身体を通して時代を読む

武術研究家の甲野善紀さんと内田樹さんの対談。武術の考え方を通して、教育をはじめとする現代の課題をとらえなおします。以下、抜書き。 「これこれを教えてください」と言ってくる人って、学ぶ前の自分と学びのプロセスが終わったあとの自分が同一人物だと…

エル・アレフ

アルゼンチン、ブエノスアイレス出身のホルへ・ルイス・ボルヘスの短編集。ギリシャ、ローマ、中世の様々な人物の名前や文献の引用がどんどん出てくるので、はじめはお話の中に入りづらい。でも、寝そうになりつつ、行きつ戻りつしつつ読んでいると、どんど…

特にどうということもない日曜日

居間を歩くとフローリングがザラザラ、ベタベタするので、拭き掃除をした。テーブルや椅子を、全て外のベランダに移動させて掃除機をかけてから雑巾で拭く。部活がなくて暇そうにしている息子にも手伝ってもらう。雑巾をかける目線で床に近づくと、こびりつ…

クラゲ

明け方は雨が降っていたけれど、徐々に回復してお昼には日がさしてきた。陸上部の練習を終えて帰ってきた息子が、午後は海に行きたいという。どこか、行ったことのない海に行きたいという。それじゃ、ちょっと遠いけれど羽咋市の柴垣に行くかということにな…

ポテサラ

この前作ったアンチョビを使ってポテトサラダをつくった。ポテトサラダにタラコを入れる「タラモ」があるように、北海道では蒸かしたジャガイモにバターとイカの塩辛をのっけて食べるように、魚介の旨みとじゃがいもは合うに違いないと思い作ってみた。 フラ…

Hotelマリナ

現地がどんな状況なのか、何ができるのか、一度自分の目で見たいと思い、県民ボランティアセンターが運営しているボランティアバスに参加した。金曜日の夜に金沢を出発して、土曜の朝に石巻に到着、土、日の二日間作業して、日曜の夕方に石巻を出発、月曜の…

あんずシロップ

朝の食卓にあんずが置いてあった。一口かじってみると酸っぱい。そればそれで美味しいのですがやはり、も少し甘みが欲しい。あんずのシロップ漬けを作ってみた。あんずを半分に切って種を取り出す。沸騰したお湯に20秒浸してザルにあける。砂糖と水同量を…

馬車が買いたい!

バルザックやスタンダールの小説に登場する主人公たちの描かれ方をとおして、19世紀のパリでの生活がどんなものだったかを克明に再現していきます。田舎からパリに出てきた青年はどんなところに住み、何を食べ、どんな洋服をきていたのか。移動手段にはど…

疲れすぎて眠れぬ夜のために

戦後は何もかもが新しくなって全てが一旦リセットされた印象があるけれど、そうでもないと思う。 ぼくは、1950年代は子供でしたから、その世代の人たちのエートスをまだかすかに覚えています。小学校の先生や、父親たちの世代、つまりあの頃の3,40台…